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2019年3月12日火曜日

ブーテフリカ現大統領の任期を延期 アルジェリア大統領第5選を諦め選挙は年末前に延期 

(パリ=飛田正夫/パリ時‎12 ‎mars ‎19)アルジェリアのアブデラジィ・ブーフテリカ(Abdelaziz Bouteflika 82歳)大統領は11日夕刻に第5選をもぎ取ることを諦める宣言をした。同時に現在の大統領任期が4月28日で終了するがその延期の日時は示さずに宣言した。つまりブーフテリカの第5選はないが、4月18日に大統領選挙もないことになる。ブーフテリカは二週間に渡る医療検査でスイスの病院に入院中だったが、小型専用ジェット機で10日にアルジェリアに戻って来た。アルジェリアでは2月22日以来ブーフテリカの1999年以来の大統領連続第5選に反対する抗議デモが渦巻いている。これに肩透かしを食らわせようとするブーフテリカの作戦なのだろう。このままブーフテリカの第4選任期が延長されて、今度は無期限に続く大統領独裁になるのではないかと心配する意見も可能性としては論じられていたが、これに対してブーフテリカは2019年末までには後継者を決める選挙を行いそこには自分は出馬しないが、それまでは大統領を続けると発言した。市民の反応は今の所はこのブーフテリカの手中に堕ちてデモが静まってきたという。

身延参拝で石橋堪山は中風に 戸田城聖に従えば 創価の宗教は安倍晋三を中風にするのでは?

(パリ=飛田正夫/パリ時‎11 ‎mars ‎2019 17:12)わずかに2ヵ月で病気の為に首相の座を去らなければならなかった「悲劇の宰相」の異名を得た石橋堪山の話しが出ているのである。どうして石橋が、婆羅漢の阿呆を受けたかのような中風になってしまったのかの原因がここで語られているのです。この話しが書いてある出所は、「戸田城聖先生講演集 下」(昭和36年10月12日初版発行 創価学会)の中、「宗教界の王者」と題した昭和33年3月16日に岸首相夫人一行を迎う 総本山富士大石寺(373頁-378頁)と題した戸田の講演である。更にこの文章の中で今の安倍晋三首相の事を考えると心配になるような事が書いてあったからである。これが気になったのである。引用すると「このたびも、石橋堪山君が身延へお参りして、そうしてなんとかの衣をもらって、位を何級かもらって、中風になってしまって。それだけはさしたくないと、岸先生の名声のある限り、このお山で岸先生の武運長久を祈ろうと思った。」(上掲書376頁)

2019年3月9日土曜日

仏カトリック教会最高クラスのバルバラン枢機卿がペドフィリア隠蔽で有罪に ローマ教皇も辞任を受け入れないと同罪

(パリ=飛田正夫 /パリ時‎‎9 ‎mars ‎19)(00:55:20最終編集)7日、仏カトリック教会で「ル・プリマ・ドゥ・ゴール」と言われるフィリップ・バルバラン(Philippe Barbarin)枢機卿はリヨン高等裁判所で指導教区の僧侶ベルナール・プレナ(Bernard Preynat)のペドフィリア犯罪を庇い隠し続けてきたことがついに罪に問われ、執行猶予付き禁固刑6ヵ月の有罪判決を受けた。8日にリヨンの助祭司エマニュエル・ゴビリャー(Emmanuel Gobilliard)が宣言した。バルバランは既に二週間ほど前に教皇に会って聖職者を辞任する決意をしていたという。しかしこれをこれまでのようにローマ教皇がバルバランの辞任を受け入れるかが問われている。フランソワ教皇は週末頃までには回答を出すと見られている。https://www.bfmtv.com/societe/demission-du-cardinal-barbarin-l-eglise-de-france-touchee-a-la-tete-1648105.html
フランスのキリスト教新聞「ラ コワ」(La Crois)のジャーナリストはバチカンはどうしてこれをこれまで問題にしなかったのか?と自問し、それは教会に疑問がもたれるのが怖かったからだと答えている。これまでは教皇は神にだけ責任があって、聖職者のペドフィリア犯罪と信徒の被害者の心身の傷の痛みを重要視してこなかったところがある。事実カトリック教区での聖職者の性犯罪はあっても上位聖職者によってもみ消されて隠蔽されてきていた。ジャーナリストは犠牲者を前に教皇フランソワはもう隠したりバルバラン枢機卿の辞任を拒絶したりすることはできなくなったのではないかと答えている。ローマ教皇庁№3のジョルジュ・ペル(George Pell)枢機卿がオーストラリアで少年合唱隊の子供に対し、ペドフィリア犯罪行為を行っていたことでメルボルン裁判所が2月26日に有罪判決をだしている。米国などでもカトリック教会の重要人物が裁判で有罪になっている。
【関連記事】
ペドフィリア犯罪1000人超 ペンシルベニア州のカトリック教会で 検事総長が暴露 ローマ教皇は恥ずべき嘆きだとhttps://tobifrance.blogspot.com/2018/08/1000.html
ローマ教皇庁のナンバー3のペル枢機卿 ペドフィリア犯罪行為が裁かれる
https://tobifrance.blogspot.com/2019/02/3.html
ドイツの教会でペドフィリアが発覚 3677人の青少年が聖職者の餌食に
https://tobifrance.blogspot.com/2018/09/3677.html
アイルランドで ローマ教皇のペドフィリア謝罪訪問がボイコット
https://tobifrance.blogspot.com/2018/08/blog-post_26.html

司教はキリストの代理的な意味がある為にカトリック教会の退廃と失墜は目に余るものがあり、これは教皇にも及ぶ責任でもあるだろう。バルバランはペドフィリア犯罪で教区は動揺していて犠牲者はとても苦しんでいるとして、聖職者の生き方を変える時が来ているとも話した模様。ローマ教皇へ詣でる政治家というのも、マクロンを初め同罪の責任があることはいうまでもない。宗教が崩れ落ちる時に世も崩れ落ちてゆくことは政教一致の結末でもあるだろうが、思想や宗教というものの力の無さでもあるだろう。

女性暴力反対貢献の「シモーヌ・ヴェーユ」賞創設はカモフラージュ マクロンは本当は国連非難の「仏警察暴力」を謝罪すべき

(パリ=飛田正夫 /パリ時‎8 ‎mars ‎2019)(20:52:45 最終編集22:55) 9日、女性への暴力反対に貢献した人に出す「シモーヌ・ヴェーユ」賞をマクロン仏大統領が創設し、カメルーン国のアイサ・デュマラ・ナガタンスー(Aissa Doumara Ngatansou)さんがその第一回目を受賞した。アイサさんは強制結婚や強姦された女性を支援する協会の中心者で20年以上不正の暴力と闘って来た人だという。この賞は第42回「国際婦人の日」を機会にマクロンが作ったことは言うまでもない。しかし、マクロンは一昨日、国連の人権委員会のミッシェル・バシュレ(Michelle Bachelet)高等諮問官から黄色いチョッキ(ジレ・ジョンヌ)運動への危険な武器を使用しての「警察暴力」の不正が人権違反だとして厳しく指摘されているのをまるで知らないふりでいる。カモフラージュする為に儲けた偽善の「シモーヌ・ヴェーユ」賞だとしたらなお更恥ずべきことであろう。

フランスの家庭内暴力で婦人が暴力の犠牲者になっている数の多い事はしばしば問題になっている。本当は、フランスは女性への暴力反対の優等生国なのではないということなのだ。その優等生でないフランスが出す賞というのが怪しいのである。そういう偽善をしているとフランス国内の女性への暴力やジレ・ジョンヌへの警察暴力が今後もますます増大することになりかねない。それが因果というものなのだが、それを知ろうとする人は勿論フランスにも少ないからなのだ。

2019年3月3日日曜日

シリアの仏人子供の受け入れを拒否する仏国を仏弁護士が国連に告訴‎

(パリ=飛田正夫 /パリ時dimanche ‎3 ‎mars ‎2019 15:37)シリアでジアージスト聖戦主義者として戦う家族の子供達100人ほどをフランスのマクロン大統領はその受け入れに躊躇して手をこまねいているばかりか拒絶さえしだしている。平均年齢6歳前後の子供達はシリアの裁判所で処罰される恐れがある。フランス国はフランス人の身柄を保証しないことが批判されているが、特に罪のない子供達をシリアに裁かせることは国際人権法からも異常な事態になっている。すでにトランプのアメリカやプーチンのロシアでさえ自国の子供達をシリアから帰還させている。この様な状態を憂慮した3人の仏人弁護士は国連の児童憲章委員会に告訴した。1日金曜日にはフィガロとフランス・アンフォが依頼した世論調査の結果が出ている。それによると67%のフランス人がイランやシリアのジアージストの子弟の受け入れを拒否する結果がでているという、人種差別的な問題を匂わせる厄介な事件となっている。

【参考記事】https://www.lexpress.fr/actualite/societe/enfants-de-djihadistes-francais-des-avocats-portent-plainte-contre-l-etat_2064625.html

https://www.huffingtonpost.fr/2019/03/01/rapatrier-enfants-jihadistes_a_23681358/
https://fr.euronews.com/2019/03/01/des-grands-parents-reclament-le-rapatriement-des-enfants-de-djihadistes-francais-retenus-e
https://www.francetvinfo.fr/monde/proche-orient/offensive-jihadiste-en-irak/jihadistes-francais-jugeons-les-affrontons-les-peurs-declare-la-mere-d-un-enfant-jihadiste-mort-en-syrie_3213265.html

黄色いチョッキ運動で機動隊の使う武器 爆発力TNT25グラムに相当の手榴弾「GLI F4」やフラッシュボールは人権違反

(パリ=飛田正夫 /パリ時‎dimanche ‎3 ‎mars ‎2019 11:04:00)黄色いチョッキ運動で毎回問題になる警察や機動隊の使う武器にはTNT爆弾25グラムに相当する爆発力のある手榴弾「GLI F4」やフラッシュボールがある。これらの武器をフランス市民に向けて投げ放っていて、今回の黄色いチョッキ運動デモでは片腕を失ったり、失明する人も続出しています。理由には武器が戦争用のもので非常に危険なものであることと使用する機動隊員なりが十分な訓練を受けてないということが指摘されているのです。フランスは2011年からこの手榴弾「GLI F4」を使っていて今ではヨーロッパでは只一つの使用国になったようです。近隣のドイツやイタリアではこれに代わり放水車などに切り替えてデモの逸脱暴力事件でも人身事故を避けながらそれ以上の効果をだしているようです。フランスはこの様な武器で人を負傷させることを目的にして脅威をデモ参加者に与えているようなところがあり、これを使うフランスは人権の国とは呼べなくなっています。フランスが海外でしている戦争をそのまま国内の市民を敵としてこの武器の使用をデモに持ち込んでいるようです。ジレ・ジョンヌのデモを抑圧するのに軍隊の機動性の高い四駆装甲車をシャンゼリゼ大通りに持ち込んだのもマクロンでした。


















ジレ・ジョンヌのデモの周辺で マルセイユで初の死亡者 警察が放った手榴弾が顔に

そう言えば手榴弾を顔に受けて死亡した人がいた。これは黄色いチョッキ運動の抗議デモが11月17日から開始されて、その土曜集会デモの第三回目に当たる12月1日のマルセイユ市で起こった事件だ。カヌヴィエール大通りの旧港近くの4階に住むアルジェリア人のジネブ・レドアネ(Zineb Redouane)さん80歳は、道路での警察が放つ催涙ガス弾で窓の扉を閉めようとして、手榴弾を顔に受けて病院に運ばれ翌日2日に集中看護室で死亡した。ジネブさんの部屋からは警察の手榴弾の破片が見つかっている。アルジェリアから駆け付けた娘さんに話したという証言では警察に狙われたと証言があった。今後、調査によって死亡の因果関係が明らかになるだろう。

第16回土曜デモは パリで青年の顔半分が吹っ飛ぶ 警察の武器暴力に欧州も呆れ顔

(パリ=飛田正夫 /パリ時‎samedi ‎2 ‎mars ‎2019 00:02)第16回目を迎えた黄色いチョッキ運動デモはパリの凱旋門近くのワグラム大通りで青年が機動隊の武器フラッシュボールで顔半分が吹っ飛ぶ事件が起きた。このLBDと呼ばれる危険なフラッシュボールのゴム弾の使用は人権団体や欧州議会から危険視されフランスでの使用禁止が要請されていた。すでにこのフラッシュボールや警察の使ってきた手榴弾で多くの人々が負傷している。フランス政府はこれを使わないとデモ隊との直接衝突になるとして、クリストフ・カスタニア内相もマクロンも使用支持を昨日も承認していた。警察の暴力こそが問題だということが既に明らかになっているわけだが、これを止めない政府やマクロンは自己権力擁護の為にか警察に自国の市民への暴力を薦めているようだ。警察を取り締まる警察が調査に入った模様。

2019年3月2日土曜日

第16回ジレ・ジョンヌは アンチ・システムの流れで デモは仏中産階級に拡大化

(パリ=飛田正夫 /パリ時‎samedi ‎2 ‎mars ‎201915:35)3月2日の土曜日は第16回目の連続デモがジレ・ジョンヌ運動(ジレ・ジョンヌ)の人々によってパリやフランスの大都市ボルドー・トールーズ・ナント・レンヌ・リール・マルセイユなどで繰り広げらている。一昨日マクロンが訪問して連続「大デバ」を開催したボルドーではジレ・ジョンヌ運動の婦人から、あなたはフランス人の庶民のことがわからない。ジレ・ジョンヌ運動の家庭で招待するから食事にくるとよい。などと揶揄された。その反動なのか今回の第16回デモでは、アンチ・システムの流れの中で仏中産階級に参加者が拡大化しているとして大きな変化が凝結化されだしたという。

●それは一つにはどうしてジレ・ジョンヌ運動はフランス政府から廃止命令が出され、マクロンもジレ・ジョンヌの暴力デモに参加する者は同罪と見なすというフランス憲法のデモ・表現の自由を脅かす反民主主義的なロシアや中国並みの発言を平気でしたが、その直後にこの様な大規模な第16回デモが可能だったのかということだ。そこには既にマクロンの辞任を予見するデモの動きがあることからもわかるが、長い間続いた民主主義の代議制システムが破綻していることが指摘されている。

ドイツの「躓き石」、日本の「踏み絵」には、「憎悪」や「怨念」を消す大追善供養こそが必要

(パリ=飛田正夫 /パリ時‎samedi ‎2 ‎mars ‎2019 02:55)ドイツの「躓き石」の初めの設定意図はユダヤ人連行迫害の記憶を鮮明に残そうというものだったと思います。記憶を覚醒し意識を新たにすること、それは非常に大事な事だと思います。ドイツの「躓き石」や、日本の「踏み絵」には、「憎悪」や「怨念」が表象化されていて、そこにある「憎悪」や「怨念」がもしも解消され得ずに昇華や鎮魂を待っているのであれば、それはどういう意味での記念碑に変質するのだろうか?と考えたのです。

●この「躓き石」に花束が添えられることがあるらしいのです。それによって生きている人もまた殺害された人々も救われるという事なのでしょう。また御指摘の侮辱され踏みつけられる扱いを受ける場合には、その反ユダヤ的な心情がその行為によって更に強化されその人自身の人間性を悪から悪へと墜とし込むということになるように思えるのです。安生として亡くなった人たちではなくて、不当に殺害されたのですからその魂なり正義を救うことは並大抵な事ではなさそうです。ましてや虐殺を執行した人たちは既にその大半がもういなくなっているとはいえ、ヒトラーをはじめとして彼らの救済は永遠にこのような所作では無しえないのではないかと考えたわけです。

●私の思ったのは、昔し釈尊の十大弟子の一人に神通第一の目連尊者というのがいて、その母親の青堤女(しょうだいにょ)は慳貪の罪によって餓鬼道に落ちていたことを彼の神通で見通すのです。炎の中で苦しんでいるその母親を救おうとして水を放ってあげるのですが、その水は反って油となって母親を苦しめるわけです。それで目連は師匠の釈尊の所に走り、質問するわけです。母親が落ちた紅蓮地獄というのは生前に出し惜しみをした。つまり人に法華経を教えなかった罪によるのだというのです。それで目連は法華経を唱えて母親を追善することによって、この地獄の炎が消えたという事なのです。つまり花束や手水を投げても本当に悪で苦しみ地獄に堕ちが人々は救われないという事だと思うのです。彼らの本当の追善は彼らのような悪を救える深い教えが必要だということでしょう。ユダヤ人虐殺においてもまた彼らを殺害したナチスの人々にも共に両者に於いて大きな追善供養が必要なのだと思えたのです。

【関連記事】

ドイツのネオナチが踏む「躓き石」或いは日本のキリスタン迫害の「踏み絵」の事

https://tobifrance.blogspot.com/2019/03/blog-post.html

【参考記事】
https://lphinfo.com/munich-des-plaques-commemoratives-individuelles-pour-les-victimes-de-la-shoah/
https://www.jds.fr/agenda/expositions/stolpersteine-comment-un-pave-de-moins-de-10-cm-est-il-devenu-le-plus-grand-memorial-des-victimes-du-nazisme-au-monde-139970_A
https://www.lemonde.fr/europe/article/2018/11/09/nuit-de-cristal-l-allemagne-se-souvient-des-pogroms-dans-un-climat-trouble_5381289_3214.html

ドイツのネオナチが踏む「躓き石」或いは日本のキリスタン迫害の「踏み絵」の事

(パリ=飛田正夫 /パリ時‎vendredi ‎1 ‎mars ‎2019 20:30)昨年の暮れだったか?何処かの新聞で、この歩道の敷石に挟まった真鍮のプレート「躓き石」の記事を私も見たような記憶があるのです。それで御指摘のような事を私も少し気に掛かっていたのです。つまり、足でこのプレート「躓き石」を誤って踏めば再度の冒涜(プロファナション)を犯すことになるということです。この件で幾つかのニュースを検索すると、そのためにミュンヘン市議会だけがこの「躓き石」を置くことには反対の決定をしていたが、3年来の研究の末に、この5月1日にはミュンヘン市は20個のプレート「躓き石」を初めて置くことを決定したようです。続いて秋には3000ほどのプレート「躓き石」を置く予定だそうです。他のドイツやヨーロッパに置かれているプレート「躓き石」は、既に今では77000個、22ヶ国に渡るということでした。これについてフランスのストラスブールでは展示会と講演があるようです。

2019年2月27日水曜日

ストラスブールのテロ騒動 国家の策謀説 アラブ中東研究家のジル・ケペルがマクロンの発言を指摘

(パリ=飛田正夫 /パリ時‎mercredi ‎27 ‎février ‎2019 01:59)フランスにジル・ケペル(Glles Kepel)というアラブ中東の研究家がいてこの方が27日夜遅くテレビCnewsで長いインタビューを受けていて、同日27日にマクロンが毎週土曜日の黄色いチョッキ運動の暴力デモに参加する者があればこれも同罪だという話をしたことで、ジャーナリストから意見を聞かれ答えている。ジル・ケペルはマクロンの言ったのは「暴力デモ」と言っていて意味深長だとしながらも、マクロンが黄色いチョッキ運動のデモを破壊したがっていることにふれ、12月のクリスマスの町ストラスブールで起こったテロ騒動の国家陰謀説に言及していた。それが政府と体制メディアのシオニズムが共同して、アラブ・イスラムによる国家陰謀テロでもって、11月17日から開始されていた黄色いチョッキ運動デモの危機を乗り切る為の策謀であったとする見方を引用して話していた。

一連の仏テロ事件の犯行宣言者ファビアン・クラン兄弟がシリアで殺害

(パリ=飛田正夫 /パリ時‎mardi ‎26 ‎février ‎2019 19:20)2000年来ベルギーやフランスでのイスラム国家急進主義の運動を掻き立てきたテロ事件の背後で、「イスラム国家」(EI)の犯行声明をしてきたファビアン・クラン兄弟がアメリカのドロームによってシリアで殺害されたと25日の「日曜新聞JDD」が報道している。しかしフローランス・パルリー(Florence Parly)仏国防相はインタビューでもこれを確実には肯定してこなかった。フランスはモハメッド・メラによるトールーズ・モンターバン連続ユダヤ人殺害やパリのバタクラン劇場やサンドニでの警察との打ち合い、マレ地区のチャーリー・へブド編集部射殺事件など多くのテロ事件の裏に隠れて決して表での犯行に直接は参加せずに犯行声明を出す役にまわっていたファビアン・クラン兄弟が死亡したことでテロ事件に大きな転機が訪れたと見られている。

【参考記事】https://www.lejdd.fr/Societe/de-la-normandie-au-califat-de-daech-sur-la-piste-des-freres-clain-3863501

https://www.lci.fr/terrorisme/video-daech-etat-islamique-syrie-les-13-djihadistes-francais-remis-a-l-irak-seront-juges-selon-la-loi-irakienne-emmanuel-macron-2113928.html

2019年2月26日火曜日

ローマ教皇庁のナンバー3のペル枢機卿 ペドフィリア犯罪行為が裁かれる

(パリ=飛田正夫 /パリ時‎mardi ‎26 ‎février ‎2019 15:30)ローマ教皇庁ナンバー3のジョルジュ・ペル(George Pell)枢機卿(77歳)はローマ法王庁の経済・財務責任者でカトリック教会の最重鎮の一人だ。枢機卿はオーストラリアの首都メルボルンのサント・パトリック大聖堂の12歳と13歳の少年合唱隊の子供に対し、1990年代にペドフィリア犯罪行為を行っていたことがメルボルンの裁判所で2月26日に裁かれた。オーストラリアでは12月1950年から2010年までに、約7%の司教がペドフィリア犯罪を犯していて告訴されてはいたが、一人として裁かれることはなかったという。
ローマで25日から4日間に渡るローマ法王を中心にしたペドフィリア犯罪を反省する世界会議が終了したばかりで、その効果があったのか?この枢機卿の犯罪が2018年の5月の裁判でも裁かれないで来ていたが、聖職者のペドフィリア犯罪に対して裁判所から再度の見直しがあった模様。

パリ判事の内部通達が仏憲法の個人の自由侵害の恐れ 検事に黄色いチョッキデモ逮捕者の拘置長期化を指令

(パリ=飛田正夫‎/パリ時間‎mardi ‎26 ‎février ‎2019 13:20)新任の仏共和国パリ判事レミー・ヘイツ(Rémy Heitz)はパリ検事等に対して、黄色いチョッキ運動デモで検挙した者を出来るだけ長く様々な方法で拘置して、4ヵ月以上に渡って毎週土曜日に繰り広げられるデモに参加できなくするようにと内部通達をしていた。これが司法者組合のヴァンサン・シャルモィヨー(Vincent Charmoillaux)スポークスマンによって暴露された。パリ判事のしたことは、仏共和国が保証するデモの権利や個人の表現の自由を侵害する危険なものだとされ、仏国営放送ラジオ・フランス・アンフォなどが事件を重大視して報道している。 
前任者のサルコジ元大統領が任命したとされるフランソワ・モラン(François Molins )パリ判事を解任し、9月11日にマクロン仏大統領の庇護下でレミー・ヘイツ(Rémy Heitz)はパリ判事にニコラ・ベルべ法務大臣によって任命されていた。レミー・ヘイツ判事は黄色いチョッキ運動デモ者検挙に関するパリ検事への内部支持に関してコメントは無いとしている。

フランス人は例え1ユーロでも誰もが所得税を払うべきと仏国土連帯相

(パリ=飛田正夫 /日本時‎lundi ‎25 ‎février ‎2019 16:51)フランスは貧しい人が多くそれで黄色いチョッキ(ジレ・ジョンヌ)運動が毎週土曜日に抗議運動をやっている。既に11月17日から数えて第15回目の土曜集会デモをフランス全土で繰り広げている。その動きは月末には家計がゼロやマイナスになるような生計を営んでいる貧しい底辺の人だけでなく教師や自営業、これまで黄色いチョッキに協力的でないとされていた農業従事者にさえも支持者が広がっている。そういう中でフランスのジャクリーヌ・グーロー(Jacqueline Gourault)国土連帯大臣は例えどんな貧しい人でも象徴的に1ユーロ(約126円)でもフランス人は所得税を払うべきだと、昨日24日の「日曜新聞JDD」のインタビューで答えて論議になっている。彼女の考えはフランスでは税金を払っているのは中間層であるので、誰もが所得税を払うべきだという考えだ。現在フランス人で所得税を払っているのは43%で、約2家族に1人の割合だ。その他は所得が少ないことで控除されている。フランスには失業者は600百万近くいる。そういう中で国民が過敏になっている税制の問題だけに、しかも政府はヨーロッパで最大の税金国フランスの税金を下げようとしている事もあって、今回の国土相の発言は政府エドワー・フィリップ(Edouard Philippe)仏首相には大変なショックらしく、そんなことはまだ決まっていないと火消し役にまわっている。貧しい人たちから狩り集めればそれは大金になるだろう。しかし、この1ユーロというのは黄色いチョッキ運動の人々には非常に大事な金であることを政治家はまだ理解していないようだ。

2019年2月25日月曜日

ローマ教皇 聖職者のペドフィリア犯罪の絶対隠蔽禁止を宣言 批判の声多し

(パリ=飛田正夫 /パリ時 ‎dimanche ‎24 ‎février ‎2019 20:55)フランスでは2016年からリヨンの枢機卿フィリップ・バルバランが指導教区の聖職者のペドフィリア犯罪を隠してきたことが大問題になっていたが、このほどモンターバン裁判所は1982年から2009年にトールーズとリヨンの間の地方で少なくとも8人の青少年に性的危害を加えていたジャンマルク・デスペロン神父が6年の禁固刑が下された。今回ローマでは25日まで4日間にわたりフランソワ教皇を中心に開催されていたペドフィリア犯罪を裁く会議で、これからは教会がペドフィリアを隠蔽することを絶対に禁じることが決まったと宣言された。しかしこれではこれ迄の聖職者のペドフィリア犯罪を裁いたことにはならないとして具体的な犯行者への処置や被害者や家族の精神的苦悩救済の措置を何も講じてないことで教皇やカトリック教会の態度に偽りがあるとする批判が湧きあがっている。
【関連記事】
ドイツの教会でペドフィリアが発覚 3677人の青少年が聖職者の餌食にhttps://tobifrance.blogspot.com/2018/09/3677.html

アイルランドで ローマ教皇のペドフィリア謝罪訪問がボイコットhttps://tobifrance.blogspot.com/2018/08/blog-post_26.html

教皇の話は政治的・・・バルバラン枢機卿のペドフィリア隠しを小僧が辞任要求https://tobifrance.blogspot.com/2018/08/blog-post_23.html

2019年2月19日火曜日

今夜、パリ共和国広場で反ユダヤ主義集会 サラフィストのフィンケルロー罵倒で

(パリ=飛田正夫 /パリ時‎mardi ‎19 ‎février ‎2019 09:18)非常に大事な事件だとして、14回目の黄色いチョッキ(ジレ・ジョンヌ)運動のデモの周辺で、モンパルナスの自宅付近で哲学者でアカデミー会員であるフィンケルローがイスラエル人だとして罵倒されたが。この事件だけではなく最近はあちこちで反ユダヤ主義の行為が起こっているとカスタニア内相の発言などもあって、仏政府を初めとしてこの動きを問題にしているようです。今夜パリの共和国広場を中心に19時頃から、標的にされボイコットされる危険性のあるマリー・ル・ペン以外の各政党は、社会党の呼びかけもあってこの反ユダヤ主義の抗議集会に集まる事に決まりました。●これには「服従しないフランス」( La France insoumise )のメランション議長も参加すると報道されています。しかし、身の危険が心配されていて参加の場所は今のところは極秘になっています。フィンケルロー自身はテレビに出演し事件の事情を話していて、フィンケルローを罵しった男性はイスラム原理主義のサラフィストだということを語っています。フィンケルロー自身はこれを告訴しないと言明しています。しかしこの事件を反ユダヤ主義協会のクリフ(crif)などが強烈に騒いでいて告訴する構えのようです。マクロンは今夜の共和国広場での集会には参加せずに、明日crifで講演するそうです。

2019年2月18日月曜日

リヨンで警察の防弾車に飛び掛かる黒装束は何者だったのか?黄色いチョッキなのか?

(パリ=飛田正夫 /パリ時‎lundi ‎18 ‎février ‎2019 09:20)専門家の分析が必要なところだが、一見して警察側の挑発と役者によるやらせがあったようにも考えられる。何も知らなかったのか?女性警察の運転手は両手で携帯電話カメラを持ってこれを操作しながらハンドルを手放し状態で運転しだした。ジレ・ジョンヌの着る黄色いチョッキを黒装束の上に羽織って覆面をした人たちが投石を開始した。車に音を立ててあたる投石に驚いたようで女性の運転手が携帯を操作し始めたばかりの様子なのだ。両手がこの操作のために塞がっている。ここからビディオ撮影が始まるのだがこれら黒装束の覆面者に混じって黄色いチョッキ(ジレ・ジョンヌ)運動の人々が顔を隠さずに映し出され得ているが、彼らが投石をしているとは思われない。投石が続いたその少し後になってから、助手席でフィルムを回していた上官と思われる警察が車の全面ボードにある赤い警報ボタンのスイッチを入れている。運転者の女性警報はこの投石で直に警報を鳴らさず、また鳴らすタイミングを失っていたようだが、それは助手席には上官がいたからでその指示なりを待っていたのだろう。

仏アカデミー会員フィンケルローに反ユダヤ主義的な罵倒 ジレ・ジョンヌのデモで 

(パリ=飛田正夫 /パリ時‎dimanche ‎17 ‎février ‎2019 18:45)哲学者で仏アカデミー会員でもあるアラン・フィンケルロー(Alain Finkielkraut)が17日午後にパリ西部のモンパルナス駅近くをデモ行進していた黄色いチョッキ(ジレ・ジョンヌ)にモンパルナス大通り146番地とカンパーニュ・プレミエール(Campagne Première)通りとの交差点で出会って、ジレ・ジョンヌからは「テルアビブに帰れ」とか「汚い糞ったれイスラエル人」、「我々を挑発する為にここに来たのだ」などと罵倒が幾重にも浴びせられた。ソーシャル・ビディオで報道されている。一昨日にもパリ第13区の市庁舎前の郵便箱の上に描かれたシモーヌ・ヴェーユさんの似顔絵の上に鍵十字を描いたことで反ユダヤ主義が問題化されていた。同様に、今回のフィンケルロー事件も反ユダヤ主義的行動としてメディアや右派政治家は問題にしたがっているようである。