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2019年3月12日火曜日

ブーテフリカ現大統領の任期を延期 アルジェリア大統領第5選を諦め選挙は年末前に延期 

(パリ=飛田正夫/パリ時‎12 ‎mars ‎19)アルジェリアのアブデラジィ・ブーフテリカ(Abdelaziz Bouteflika 82歳)大統領は11日夕刻に第5選をもぎ取ることを諦める宣言をした。同時に現在の大統領任期が4月28日で終了するがその延期の日時は示さずに宣言した。つまりブーフテリカの第5選はないが、4月18日に大統領選挙もないことになる。ブーフテリカは二週間に渡る医療検査でスイスの病院に入院中だったが、小型専用ジェット機で10日にアルジェリアに戻って来た。アルジェリアでは2月22日以来ブーフテリカの1999年以来の大統領連続第5選に反対する抗議デモが渦巻いている。これに肩透かしを食らわせようとするブーフテリカの作戦なのだろう。このままブーフテリカの第4選任期が延長されて、今度は無期限に続く大統領独裁になるのではないかと心配する意見も可能性としては論じられていたが、これに対してブーフテリカは2019年末までには後継者を決める選挙を行いそこには自分は出馬しないが、それまでは大統領を続けると発言した。市民の反応は今の所はこのブーフテリカの手中に堕ちてデモが静まってきたという。

2019年3月3日日曜日

シリアの仏人子供の受け入れを拒否する仏国を仏弁護士が国連に告訴‎

(パリ=飛田正夫 /パリ時dimanche ‎3 ‎mars ‎2019 15:37)シリアでジアージスト聖戦主義者として戦う家族の子供達100人ほどをフランスのマクロン大統領はその受け入れに躊躇して手をこまねいているばかりか拒絶さえしだしている。平均年齢6歳前後の子供達はシリアの裁判所で処罰される恐れがある。フランス国はフランス人の身柄を保証しないことが批判されているが、特に罪のない子供達をシリアに裁かせることは国際人権法からも異常な事態になっている。すでにトランプのアメリカやプーチンのロシアでさえ自国の子供達をシリアから帰還させている。この様な状態を憂慮した3人の仏人弁護士は国連の児童憲章委員会に告訴した。1日金曜日にはフィガロとフランス・アンフォが依頼した世論調査の結果が出ている。それによると67%のフランス人がイランやシリアのジアージストの子弟の受け入れを拒否する結果がでているという、人種差別的な問題を匂わせる厄介な事件となっている。

【参考記事】https://www.lexpress.fr/actualite/societe/enfants-de-djihadistes-francais-des-avocats-portent-plainte-contre-l-etat_2064625.html

https://www.huffingtonpost.fr/2019/03/01/rapatrier-enfants-jihadistes_a_23681358/
https://fr.euronews.com/2019/03/01/des-grands-parents-reclament-le-rapatriement-des-enfants-de-djihadistes-francais-retenus-e
https://www.francetvinfo.fr/monde/proche-orient/offensive-jihadiste-en-irak/jihadistes-francais-jugeons-les-affrontons-les-peurs-declare-la-mere-d-un-enfant-jihadiste-mort-en-syrie_3213265.html

2019年2月27日水曜日

マクロンとネタニヤフが反シオニズムを反ユダヤ主義に含めることに同意

(パリ=飛田正夫 /パリ時 ‎mercredi ‎27 ‎février ‎2019 15:35)イスラエルの大統領が最近マクロンと会談したときに反シオニズムを反ユダヤ主義に含めることが既にはなされていたらしく、電話会談でイスラエルのネタニヤフ首相がマクロンと今回、話した時に、最近の2月16日の黄色いチョッキ(ジレ・ジョンヌ)運動デモの周辺で起きたサラフィストによるフィンケルロー罵倒事件やアルザスのユダヤ人墓地荒らしがあってヨーロッパの特にフランスでの反ユダヤ主義の動きが高まっていると見る解釈の中で、マクロンがネタニヤフに返答したのが、反シオニズムを反ユダヤ主義に含めることに同意する用意があるというもの。これに対しては最近、イスラエルの大統領が電話でフィンケルローと話しているらしく、これらの事をネタニヤフとの電話返答では理解を示してくれて感謝するとして、これを大統領が手紙でマクロンに書いているという。

ストラスブールのテロ騒動 国家の策謀説 アラブ中東研究家のジル・ケペルがマクロンの発言を指摘

(パリ=飛田正夫 /パリ時‎mercredi ‎27 ‎février ‎2019 01:59)フランスにジル・ケペル(Glles Kepel)というアラブ中東の研究家がいてこの方が27日夜遅くテレビCnewsで長いインタビューを受けていて、同日27日にマクロンが毎週土曜日の黄色いチョッキ運動の暴力デモに参加する者があればこれも同罪だという話をしたことで、ジャーナリストから意見を聞かれ答えている。ジル・ケペルはマクロンの言ったのは「暴力デモ」と言っていて意味深長だとしながらも、マクロンが黄色いチョッキ運動のデモを破壊したがっていることにふれ、12月のクリスマスの町ストラスブールで起こったテロ騒動の国家陰謀説に言及していた。それが政府と体制メディアのシオニズムが共同して、アラブ・イスラムによる国家陰謀テロでもって、11月17日から開始されていた黄色いチョッキ運動デモの危機を乗り切る為の策謀であったとする見方を引用して話していた。

一連の仏テロ事件の犯行宣言者ファビアン・クラン兄弟がシリアで殺害

(パリ=飛田正夫 /パリ時‎mardi ‎26 ‎février ‎2019 19:20)2000年来ベルギーやフランスでのイスラム国家急進主義の運動を掻き立てきたテロ事件の背後で、「イスラム国家」(EI)の犯行声明をしてきたファビアン・クラン兄弟がアメリカのドロームによってシリアで殺害されたと25日の「日曜新聞JDD」が報道している。しかしフローランス・パルリー(Florence Parly)仏国防相はインタビューでもこれを確実には肯定してこなかった。フランスはモハメッド・メラによるトールーズ・モンターバン連続ユダヤ人殺害やパリのバタクラン劇場やサンドニでの警察との打ち合い、マレ地区のチャーリー・へブド編集部射殺事件など多くのテロ事件の裏に隠れて決して表での犯行に直接は参加せずに犯行声明を出す役にまわっていたファビアン・クラン兄弟が死亡したことでテロ事件に大きな転機が訪れたと見られている。

【参考記事】https://www.lejdd.fr/Societe/de-la-normandie-au-califat-de-daech-sur-la-piste-des-freres-clain-3863501

https://www.lci.fr/terrorisme/video-daech-etat-islamique-syrie-les-13-djihadistes-francais-remis-a-l-irak-seront-juges-selon-la-loi-irakienne-emmanuel-macron-2113928.html

2019年2月8日金曜日

ラファール戦闘機 マクロンがエジプトに販売交渉中に墜落

(パリ=飛田正夫 /パリ時 ‎8 ‎février ‎2019 05:40)インターネット新聞の「メディア・パート」によると1月28日午後13時過ぎにエジプトのカイロ北方100キロ辺りでエジプト軍のフランスの誇るラファール戦闘機が墜落したと報道した。ちょうどこの時に基本的人権侵害で訴えられているエジプトの大統領アブデル・ファッタ・アル-シィシィ(Abdel Fattah al-Sissi)をカイロに訪問してラファール戦闘機の説明をしている最中だっという。フランスの大統領はエジプトに更に10億ユーロ近くする12機の墜落したのと同じRafale EM02-9352 型ラファール戦闘機の売買交渉をしていた最中であった。墜落したのは2017年4月4日にエジプトに搬入されたものだ。この墜落は両国間に都合が悪いためにラジオ報道は控えられているという。フランス側の防衛相はこの事件に対して口を閉ざしている。在カイロのフランス大使も発言を拒否している。パリのエリゼ大統領官邸でもこの事にかんするコメントは一切出さないとしている。エジプト軍のスポークスマンのタメール エル・リファイもこれにコメントを希望しないという。墜落したラファール戦闘機のパイロットはバゴウルグ(Bagourg)北方のアル-アタルサ(al-Atarsha)村生まれの32歳の男性で子供が二人いるという。その日の内に政府から来た役人立ち合いの中埋葬されたという。葬儀ではこのパイロットが2017年5月のリビアに於けるデルナ(Derna)でイスラム国家組織に対抗してエジプト軍の爆撃で殺害を行ったとして顕彰されたという。この爆撃ではアル・ミンヤ(al-Minya)近くコプト教徒が28人殺害されていた。事件はまだ何も解明されてないが、機械的な原因ではないとしてもパイロットの精神的な衝撃も考えられるなど幾つかの仮定がある。ラファール戦闘機が2002年から使用されてからこれまでに死亡者の出た事故は少なくとも5つある。2007年12月演習中にフランス中部山岳地帯のコレーズ県のニューヴィク(Neuvic)近くで墜落しパイロットが一人死亡。原因は空中での方向喪失だとされている。2009年9月にはフランス南部地中海沿岸ペルピニャンから東方約30キロの地点に停泊するシャルルドゴール空港に帰還する時に二期のラファール戦闘機が衝突しパイロットの一人が死亡している。
【参考記事】
https://www.mediapart.fr/journal/international/070219/le-crash-secret-d-un-rafale-en-egypte-embarrasse-paris-et-le-caire?page_article=2

2019年2月1日金曜日

ゴーンの日産陰謀・裏切り説発言は支持し難い 仏政府とルノー

(パリ=飛田正夫 /パリ時‎vendredi ‎1 ‎février ‎2019 05:10)31日、フランス通信と仏経済紙レゼコーが日本にニヵ月ほど拘置されているカルロス・ゴーンにインタビューした。ゴーンは自分の会長解任の前にルノー自動車の役員会議で説明をしたかった。今後もそこで説明する機会があることを望むと訴えている。裏切りと陰謀とゴーンが言うのは昨年暮れから交渉が始まっていたルノー、日産、三菱の各社合体したホールディング会社を立ち上げて、各社を尊厳しながらも全体株を統括しようとする構想の中で、これには日産側に反対があったという。ゴーンは日産幹部の3人とサウジアラビアの実業家カレッド・アル・ジュファルとの間に日産資金の署名はなされていると話した。ゴーンはこのカレッド・アル・ジュファルに対して16億円ほどを提供しているという別の記事もある。今後もルノー自動車が日本の日産、三菱と提携して構想実現を進めていく場合には、仏政府やルノー自動車側としては当然このゴーンの日産陰謀・裏切り発言は支持できないものなのである。

ゴーンのベルサイユ宮殿利用の婚儀を 公共財横領でルノー自動車が仏裁判所に報告 https://tobifrance.blogspot.com/2019/02/blog-post_7.html