(パリ=飛田正夫/パリ時10 mars 2019)フランスではイスラム教徒が刑務所で過激化する卵の孵化場になっているとする論議が起こっている。これは黄色いチョッキ(ジレ・ジョンヌ)を機動隊が掻きまわすことで暴力を引き起こす論議と重なって、フランス政府の刑務所施設の改善の手遅れがこのイスラム原理者の更なる過激化に関係していると見られている。そういう状況がイスラム原理主義の卵が孵化される温床を提供するのだとする見方がある。3月6日に起きたノルマンディー地方とロワール地方の間にあるアランソン・コンデ・シュール・サルト(d’Alençon-Condé-sur-Sarthe)刑務所を訪問した婦人は警察の介入時の流れ玉で射殺され、陶器制のナイフで二人の看守が負傷した事件が論議されている。犯人はミカエル・チィヨリ(Michaël Chiolo)27歳で多数の囚人と同居する牢獄でファナティックに過激化していったと見られている。危険なフィシュsを持つミカエルは隔離されてなく他への影響は考慮されてなかった。多くの点で獄舎での人権尊重が問題視されている。人権を損なう機動隊の手榴弾やフラッシュボールの介入がデモを挑発させるとフランスでは余り見慣れない視点でドイツの編集者は語っている。
3月9日の第17回目の四カ月に渡って続く黄色いチョッキ(ジレ・ジョンヌ)のデモでは、国際社会からのフランス政府への批判が強まっていて今回は機動隊の激しい介入や挑発が無かったために、警察暴力による犠牲者もでなかった。デモ市民への警察暴力が多くの犠牲者を引き起こしていて、度重なる国際社会からの批判の中で仏政府の監獄や機動隊の使用態度がそこで働く看守たちにも疑問視されストが行われている(最終編集16:27:19)
【関連記事】
https://tobifrance.blogspot.com/2019/03/blog-post_6.html
仏法務大臣ニコラ・ベルべは 即座にテロリストの犯行説を宣言
【参考記事】
https://rmc.bfmtv.com/mediaplayer/video/michael-chiolo-vagabond-dangereux-et-manipulateur-devenu-detenu-radicalise-1144633.html
https://www.atlantico.fr/rdv/3567675/comment-le-cas-de-michael-chiolo-demontre-que-la-prison-est-toujours-un-incubateur-a-radicalises-alexandre-del-vall
https://france3-regions.francetvinfo.fr/bourgogne-franche-comte/detenus-radicalises-nous-avons-faire-fauves-il-faut-proteger-personnels-penitentiaires-1635124.html
https://www.lci.fr/police/en-direct-attaque-de-la-prison-de-conde-sur-sarthe-deux-gardes-a-vue-levees-michael-chiolo-toujours-hospitalise-2114631.html
https://www.atlantico.fr/rdv/3567675/comment-le-cas-de-michael-chiolo-demontre-que-la-prison-est-toujours-un-incubateur-a-radicalises-alexandre-del-valle
2019年3月11日月曜日
2019年3月9日土曜日
仏カトリック教会最高クラスのバルバラン枢機卿がペドフィリア隠蔽で有罪に ローマ教皇も辞任を受け入れないと同罪
(パリ=飛田正夫 /パリ時9 mars 19)(00:55:20最終編集)7日、仏カトリック教会で「ル・プリマ・ドゥ・ゴール」と言われるフィリップ・バルバラン(Philippe Barbarin)枢機卿はリヨン高等裁判所で指導教区の僧侶ベルナール・プレナ(Bernard Preynat)のペドフィリア犯罪を庇い隠し続けてきたことがついに罪に問われ、執行猶予付き禁固刑6ヵ月の有罪判決を受けた。8日にリヨンの助祭司エマニュエル・ゴビリャー(Emmanuel Gobilliard)が宣言した。バルバランは既に二週間ほど前に教皇に会って聖職者を辞任する決意をしていたという。しかしこれをこれまでのようにローマ教皇がバルバランの辞任を受け入れるかが問われている。フランソワ教皇は週末頃までには回答を出すと見られている。https://www.bfmtv.com/societe/demission-du-cardinal-barbarin-l-eglise-de-france-touchee-a-la-tete-1648105.html
フランスのキリスト教新聞「ラ コワ」(La Crois)のジャーナリストはバチカンはどうしてこれをこれまで問題にしなかったのか?と自問し、それは教会に疑問がもたれるのが怖かったからだと答えている。これまでは教皇は神にだけ責任があって、聖職者のペドフィリア犯罪と信徒の被害者の心身の傷の痛みを重要視してこなかったところがある。事実カトリック教区での聖職者の性犯罪はあっても上位聖職者によってもみ消されて隠蔽されてきていた。ジャーナリストは犠牲者を前に教皇フランソワはもう隠したりバルバラン枢機卿の辞任を拒絶したりすることはできなくなったのではないかと答えている。ローマ教皇庁№3のジョルジュ・ペル(George Pell)枢機卿がオーストラリアで少年合唱隊の子供に対し、ペドフィリア犯罪行為を行っていたことでメルボルン裁判所が2月26日に有罪判決をだしている。米国などでもカトリック教会の重要人物が裁判で有罪になっている。
【関連記事】
ペドフィリア犯罪1000人超 ペンシルベニア州のカトリック教会で 検事総長が暴露 ローマ教皇は恥ずべき嘆きだとhttps://tobifrance.blogspot.com/2018/08/1000.html
ローマ教皇庁のナンバー3のペル枢機卿 ペドフィリア犯罪行為が裁かれる
https://tobifrance.blogspot.com/2019/02/3.html
ドイツの教会でペドフィリアが発覚 3677人の青少年が聖職者の餌食に
https://tobifrance.blogspot.com/2018/09/3677.html
アイルランドで ローマ教皇のペドフィリア謝罪訪問がボイコット
https://tobifrance.blogspot.com/2018/08/blog-post_26.html
司教はキリストの代理的な意味がある為にカトリック教会の退廃と失墜は目に余るものがあり、これは教皇にも及ぶ責任でもあるだろう。バルバランはペドフィリア犯罪で教区は動揺していて犠牲者はとても苦しんでいるとして、聖職者の生き方を変える時が来ているとも話した模様。ローマ教皇へ詣でる政治家というのも、マクロンを初め同罪の責任があることはいうまでもない。宗教が崩れ落ちる時に世も崩れ落ちてゆくことは政教一致の結末でもあるだろうが、思想や宗教というものの力の無さでもあるだろう。
フランスのキリスト教新聞「ラ コワ」(La Crois)のジャーナリストはバチカンはどうしてこれをこれまで問題にしなかったのか?と自問し、それは教会に疑問がもたれるのが怖かったからだと答えている。これまでは教皇は神にだけ責任があって、聖職者のペドフィリア犯罪と信徒の被害者の心身の傷の痛みを重要視してこなかったところがある。事実カトリック教区での聖職者の性犯罪はあっても上位聖職者によってもみ消されて隠蔽されてきていた。ジャーナリストは犠牲者を前に教皇フランソワはもう隠したりバルバラン枢機卿の辞任を拒絶したりすることはできなくなったのではないかと答えている。ローマ教皇庁№3のジョルジュ・ペル(George Pell)枢機卿がオーストラリアで少年合唱隊の子供に対し、ペドフィリア犯罪行為を行っていたことでメルボルン裁判所が2月26日に有罪判決をだしている。米国などでもカトリック教会の重要人物が裁判で有罪になっている。
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ローマ教皇庁のナンバー3のペル枢機卿 ペドフィリア犯罪行為が裁かれる
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ドイツの教会でペドフィリアが発覚 3677人の青少年が聖職者の餌食に
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アイルランドで ローマ教皇のペドフィリア謝罪訪問がボイコット
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司教はキリストの代理的な意味がある為にカトリック教会の退廃と失墜は目に余るものがあり、これは教皇にも及ぶ責任でもあるだろう。バルバランはペドフィリア犯罪で教区は動揺していて犠牲者はとても苦しんでいるとして、聖職者の生き方を変える時が来ているとも話した模様。ローマ教皇へ詣でる政治家というのも、マクロンを初め同罪の責任があることはいうまでもない。宗教が崩れ落ちる時に世も崩れ落ちてゆくことは政教一致の結末でもあるだろうが、思想や宗教というものの力の無さでもあるだろう。
女性暴力反対貢献の「シモーヌ・ヴェーユ」賞創設はカモフラージュ マクロンは本当は国連非難の「仏警察暴力」を謝罪すべき
(パリ=飛田正夫 /パリ時8 mars 2019)(20:52:45 最終編集22:55) 9日、女性への暴力反対に貢献した人に出す「シモーヌ・ヴェーユ」賞をマクロン仏大統領が創設し、カメルーン国のアイサ・デュマラ・ナガタンスー(Aissa Doumara Ngatansou)さんがその第一回目を受賞した。アイサさんは強制結婚や強姦された女性を支援する協会の中心者で20年以上不正の暴力と闘って来た人だという。この賞は第42回「国際婦人の日」を機会にマクロンが作ったことは言うまでもない。しかし、マクロンは一昨日、国連の人権委員会のミッシェル・バシュレ(Michelle Bachelet)高等諮問官から黄色いチョッキ(ジレ・ジョンヌ)運動への危険な武器を使用しての「警察暴力」の不正が人権違反だとして厳しく指摘されているのをまるで知らないふりでいる。カモフラージュする為に儲けた偽善の「シモーヌ・ヴェーユ」賞だとしたらなお更恥ずべきことであろう。
フランスの家庭内暴力で婦人が暴力の犠牲者になっている数の多い事はしばしば問題になっている。本当は、フランスは女性への暴力反対の優等生国なのではないということなのだ。その優等生でないフランスが出す賞というのが怪しいのである。そういう偽善をしているとフランス国内の女性への暴力やジレ・ジョンヌへの警察暴力が今後もますます増大することになりかねない。それが因果というものなのだが、それを知ろうとする人は勿論フランスにも少ないからなのだ。
フランスの家庭内暴力で婦人が暴力の犠牲者になっている数の多い事はしばしば問題になっている。本当は、フランスは女性への暴力反対の優等生国なのではないということなのだ。その優等生でないフランスが出す賞というのが怪しいのである。そういう偽善をしているとフランス国内の女性への暴力やジレ・ジョンヌへの警察暴力が今後もますます増大することになりかねない。それが因果というものなのだが、それを知ろうとする人は勿論フランスにも少ないからなのだ。
2019年3月3日日曜日
シリアの仏人子供の受け入れを拒否する仏国を仏弁護士が国連に告訴
(パリ=飛田正夫 /パリ時dimanche 3 mars 2019 15:37)シリアでジアージスト聖戦主義者として戦う家族の子供達100人ほどをフランスのマクロン大統領はその受け入れに躊躇して手をこまねいているばかりか拒絶さえしだしている。平均年齢6歳前後の子供達はシリアの裁判所で処罰される恐れがある。フランス国はフランス人の身柄を保証しないことが批判されているが、特に罪のない子供達をシリアに裁かせることは国際人権法からも異常な事態になっている。すでにトランプのアメリカやプーチンのロシアでさえ自国の子供達をシリアから帰還させている。この様な状態を憂慮した3人の仏人弁護士は国連の児童憲章委員会に告訴した。1日金曜日にはフィガロとフランス・アンフォが依頼した世論調査の結果が出ている。それによると67%のフランス人がイランやシリアのジアージストの子弟の受け入れを拒否する結果がでているという、人種差別的な問題を匂わせる厄介な事件となっている。
【参考記事】https://www.lexpress.fr/actualite/societe/enfants-de-djihadistes-francais-des-avocats-portent-plainte-contre-l-etat_2064625.html
https://www.huffingtonpost.fr/2019/03/01/rapatrier-enfants-jihadistes_a_23681358/
https://fr.euronews.com/2019/03/01/des-grands-parents-reclament-le-rapatriement-des-enfants-de-djihadistes-francais-retenus-e
https://www.francetvinfo.fr/monde/proche-orient/offensive-jihadiste-en-irak/jihadistes-francais-jugeons-les-affrontons-les-peurs-declare-la-mere-d-un-enfant-jihadiste-mort-en-syrie_3213265.html
【参考記事】https://www.lexpress.fr/actualite/societe/enfants-de-djihadistes-francais-des-avocats-portent-plainte-contre-l-etat_2064625.html
https://www.huffingtonpost.fr/2019/03/01/rapatrier-enfants-jihadistes_a_23681358/
https://fr.euronews.com/2019/03/01/des-grands-parents-reclament-le-rapatriement-des-enfants-de-djihadistes-francais-retenus-e
https://www.francetvinfo.fr/monde/proche-orient/offensive-jihadiste-en-irak/jihadistes-francais-jugeons-les-affrontons-les-peurs-declare-la-mere-d-un-enfant-jihadiste-mort-en-syrie_3213265.html
黄色いチョッキ運動で機動隊の使う武器 爆発力TNT25グラムに相当の手榴弾「GLI F4」やフラッシュボールは人権違反
(パリ=飛田正夫 /パリ時dimanche 3 mars 2019 11:04:00)黄色いチョッキ運動で毎回問題になる警察や機動隊の使う武器にはTNT爆弾25グラムに相当する爆発力のある手榴弾「GLI F4」やフラッシュボールがある。これらの武器をフランス市民に向けて投げ放っていて、今回の黄色いチョッキ運動デモでは片腕を失ったり、失明する人も続出しています。理由には武器が戦争用のもので非常に危険なものであることと使用する機動隊員なりが十分な訓練を受けてないということが指摘されているのです。フランスは2011年からこの手榴弾「GLI F4」を使っていて今ではヨーロッパでは只一つの使用国になったようです。近隣のドイツやイタリアではこれに代わり放水車などに切り替えてデモの逸脱暴力事件でも人身事故を避けながらそれ以上の効果をだしているようです。フランスはこの様な武器で人を負傷させることを目的にして脅威をデモ参加者に与えているようなところがあり、これを使うフランスは人権の国とは呼べなくなっています。フランスが海外でしている戦争をそのまま国内の市民を敵としてこの武器の使用をデモに持ち込んでいるようです。ジレ・ジョンヌのデモを抑圧するのに軍隊の機動性の高い四駆装甲車をシャンゼリゼ大通りに持ち込んだのもマクロンでした。
ジレ・ジョンヌのデモの周辺で マルセイユで初の死亡者 警察が放った手榴弾が顔に
そう言えば手榴弾を顔に受けて死亡した人がいた。これは黄色いチョッキ運動の抗議デモが11月17日から開始されて、その土曜集会デモの第三回目に当たる12月1日のマルセイユ市で起こった事件だ。カヌヴィエール大通りの旧港近くの4階に住むアルジェリア人のジネブ・レドアネ(Zineb Redouane)さん80歳は、道路での警察が放つ催涙ガス弾で窓の扉を閉めようとして、手榴弾を顔に受けて病院に運ばれ翌日2日に集中看護室で死亡した。ジネブさんの部屋からは警察の手榴弾の破片が見つかっている。アルジェリアから駆け付けた娘さんに話したという証言では警察に狙われたと証言があった。今後、調査によって死亡の因果関係が明らかになるだろう。
第16回土曜デモは パリで青年の顔半分が吹っ飛ぶ 警察の武器暴力に欧州も呆れ顔
(パリ=飛田正夫 /パリ時samedi 2 mars 2019 00:02)第16回目を迎えた黄色いチョッキ運動デモはパリの凱旋門近くのワグラム大通りで青年が機動隊の武器フラッシュボールで顔半分が吹っ飛ぶ事件が起きた。このLBDと呼ばれる危険なフラッシュボールのゴム弾の使用は人権団体や欧州議会から危険視されフランスでの使用禁止が要請されていた。すでにこのフラッシュボールや警察の使ってきた手榴弾で多くの人々が負傷している。フランス政府はこれを使わないとデモ隊との直接衝突になるとして、クリストフ・カスタニア内相もマクロンも使用支持を昨日も承認していた。警察の暴力こそが問題だということが既に明らかになっているわけだが、これを止めない政府やマクロンは自己権力擁護の為にか警察に自国の市民への暴力を薦めているようだ。警察を取り締まる警察が調査に入った模様。
2019年3月2日土曜日
第16回ジレ・ジョンヌは アンチ・システムの流れで デモは仏中産階級に拡大化
(パリ=飛田正夫 /パリ時samedi 2 mars 201915:35)3月2日の土曜日は第16回目の連続デモがジレ・ジョンヌ運動(ジレ・ジョンヌ)の人々によってパリやフランスの大都市ボルドー・トールーズ・ナント・レンヌ・リール・マルセイユなどで繰り広げらている。一昨日マクロンが訪問して連続「大デバ」を開催したボルドーではジレ・ジョンヌ運動の婦人から、あなたはフランス人の庶民のことがわからない。ジレ・ジョンヌ運動の家庭で招待するから食事にくるとよい。などと揶揄された。その反動なのか今回の第16回デモでは、アンチ・システムの流れの中で仏中産階級に参加者が拡大化しているとして大きな変化が凝結化されだしたという。
●それは一つにはどうしてジレ・ジョンヌ運動はフランス政府から廃止命令が出され、マクロンもジレ・ジョンヌの暴力デモに参加する者は同罪と見なすというフランス憲法のデモ・表現の自由を脅かす反民主主義的なロシアや中国並みの発言を平気でしたが、その直後にこの様な大規模な第16回デモが可能だったのかということだ。そこには既にマクロンの辞任を予見するデモの動きがあることからもわかるが、長い間続いた民主主義の代議制システムが破綻していることが指摘されている。
●それは一つにはどうしてジレ・ジョンヌ運動はフランス政府から廃止命令が出され、マクロンもジレ・ジョンヌの暴力デモに参加する者は同罪と見なすというフランス憲法のデモ・表現の自由を脅かす反民主主義的なロシアや中国並みの発言を平気でしたが、その直後にこの様な大規模な第16回デモが可能だったのかということだ。そこには既にマクロンの辞任を予見するデモの動きがあることからもわかるが、長い間続いた民主主義の代議制システムが破綻していることが指摘されている。
2019年2月27日水曜日
マクロンとネタニヤフが反シオニズムを反ユダヤ主義に含めることに同意
(パリ=飛田正夫 /パリ時 mercredi 27 février 2019 15:35)イスラエルの大統領が最近マクロンと会談したときに反シオニズムを反ユダヤ主義に含めることが既にはなされていたらしく、電話会談でイスラエルのネタニヤフ首相がマクロンと今回、話した時に、最近の2月16日の黄色いチョッキ(ジレ・ジョンヌ)運動デモの周辺で起きたサラフィストによるフィンケルロー罵倒事件やアルザスのユダヤ人墓地荒らしがあってヨーロッパの特にフランスでの反ユダヤ主義の動きが高まっていると見る解釈の中で、マクロンがネタニヤフに返答したのが、反シオニズムを反ユダヤ主義に含めることに同意する用意があるというもの。これに対しては最近、イスラエルの大統領が電話でフィンケルローと話しているらしく、これらの事をネタニヤフとの電話返答では理解を示してくれて感謝するとして、これを大統領が手紙でマクロンに書いているという。
ストラスブールのテロ騒動 国家の策謀説 アラブ中東研究家のジル・ケペルがマクロンの発言を指摘
(パリ=飛田正夫 /パリ時mercredi 27 février 2019 01:59)フランスにジル・ケペル(Glles Kepel)というアラブ中東の研究家がいてこの方が27日夜遅くテレビCnewsで長いインタビューを受けていて、同日27日にマクロンが毎週土曜日の黄色いチョッキ運動の暴力デモに参加する者があればこれも同罪だという話をしたことで、ジャーナリストから意見を聞かれ答えている。ジル・ケペルはマクロンの言ったのは「暴力デモ」と言っていて意味深長だとしながらも、マクロンが黄色いチョッキ運動のデモを破壊したがっていることにふれ、12月のクリスマスの町ストラスブールで起こったテロ騒動の国家陰謀説に言及していた。それが政府と体制メディアのシオニズムが共同して、アラブ・イスラムによる国家陰謀テロでもって、11月17日から開始されていた黄色いチョッキ運動デモの危機を乗り切る為の策謀であったとする見方を引用して話していた。
一連の仏テロ事件の犯行宣言者ファビアン・クラン兄弟がシリアで殺害
(パリ=飛田正夫 /パリ時mardi 26 février 2019 19:20)2000年来ベルギーやフランスでのイスラム国家急進主義の運動を掻き立てきたテロ事件の背後で、「イスラム国家」(EI)の犯行声明をしてきたファビアン・クラン兄弟がアメリカのドロームによってシリアで殺害されたと25日の「日曜新聞JDD」が報道している。しかしフローランス・パルリー(Florence Parly)仏国防相はインタビューでもこれを確実には肯定してこなかった。フランスはモハメッド・メラによるトールーズ・モンターバン連続ユダヤ人殺害やパリのバタクラン劇場やサンドニでの警察との打ち合い、マレ地区のチャーリー・へブド編集部射殺事件など多くのテロ事件の裏に隠れて決して表での犯行に直接は参加せずに犯行声明を出す役にまわっていたファビアン・クラン兄弟が死亡したことでテロ事件に大きな転機が訪れたと見られている。
【参考記事】https://www.lejdd.fr/Societe/de-la-normandie-au-califat-de-daech-sur-la-piste-des-freres-clain-3863501
https://www.lci.fr/terrorisme/video-daech-etat-islamique-syrie-les-13-djihadistes-francais-remis-a-l-irak-seront-juges-selon-la-loi-irakienne-emmanuel-macron-2113928.html
【参考記事】https://www.lejdd.fr/Societe/de-la-normandie-au-califat-de-daech-sur-la-piste-des-freres-clain-3863501
https://www.lci.fr/terrorisme/video-daech-etat-islamique-syrie-les-13-djihadistes-francais-remis-a-l-irak-seront-juges-selon-la-loi-irakienne-emmanuel-macron-2113928.html
2019年2月26日火曜日
フランス人は例え1ユーロでも誰もが所得税を払うべきと仏国土連帯相
(パリ=飛田正夫 /日本時lundi 25 février 2019 16:51)フランスは貧しい人が多くそれで黄色いチョッキ(ジレ・ジョンヌ)運動が毎週土曜日に抗議運動をやっている。既に11月17日から数えて第15回目の土曜集会デモをフランス全土で繰り広げている。その動きは月末には家計がゼロやマイナスになるような生計を営んでいる貧しい底辺の人だけでなく教師や自営業、これまで黄色いチョッキに協力的でないとされていた農業従事者にさえも支持者が広がっている。そういう中でフランスのジャクリーヌ・グーロー(Jacqueline Gourault)国土連帯大臣は例えどんな貧しい人でも象徴的に1ユーロ(約126円)でもフランス人は所得税を払うべきだと、昨日24日の「日曜新聞JDD」のインタビューで答えて論議になっている。彼女の考えはフランスでは税金を払っているのは中間層であるので、誰もが所得税を払うべきだという考えだ。現在フランス人で所得税を払っているのは43%で、約2家族に1人の割合だ。その他は所得が少ないことで控除されている。フランスには失業者は600百万近くいる。そういう中で国民が過敏になっている税制の問題だけに、しかも政府はヨーロッパで最大の税金国フランスの税金を下げようとしている事もあって、今回の国土相の発言は政府エドワー・フィリップ(Edouard Philippe)仏首相には大変なショックらしく、そんなことはまだ決まっていないと火消し役にまわっている。貧しい人たちから狩り集めればそれは大金になるだろう。しかし、この1ユーロというのは黄色いチョッキ運動の人々には非常に大事な金であることを政治家はまだ理解していないようだ。
2019年2月19日火曜日
今夜、パリ共和国広場で反ユダヤ主義集会 サラフィストのフィンケルロー罵倒で
(パリ=飛田正夫 /パリ時mardi 19 février 2019 09:18)非常に大事な事件だとして、14回目の黄色いチョッキ(ジレ・ジョンヌ)運動のデモの周辺で、モンパルナスの自宅付近で哲学者でアカデミー会員であるフィンケルローがイスラエル人だとして罵倒されたが。この事件だけではなく最近はあちこちで反ユダヤ主義の行為が起こっているとカスタニア内相の発言などもあって、仏政府を初めとしてこの動きを問題にしているようです。今夜パリの共和国広場を中心に19時頃から、標的にされボイコットされる危険性のあるマリー・ル・ペン以外の各政党は、社会党の呼びかけもあってこの反ユダヤ主義の抗議集会に集まる事に決まりました。●これには「服従しないフランス」( La France insoumise )のメランション議長も参加すると報道されています。しかし、身の危険が心配されていて参加の場所は今のところは極秘になっています。フィンケルロー自身はテレビに出演し事件の事情を話していて、フィンケルローを罵しった男性はイスラム原理主義のサラフィストだということを語っています。フィンケルロー自身はこれを告訴しないと言明しています。しかしこの事件を反ユダヤ主義協会のクリフ(crif)などが強烈に騒いでいて告訴する構えのようです。マクロンは今夜の共和国広場での集会には参加せずに、明日crifで講演するそうです。
2019年2月18日月曜日
リヨンで警察の防弾車に飛び掛かる黒装束は何者だったのか?黄色いチョッキなのか?
(パリ=飛田正夫 /パリ時lundi 18 février 2019 09:20)専門家の分析が必要なところだが、一見して警察側の挑発と役者によるやらせがあったようにも考えられる。何も知らなかったのか?女性警察の運転手は両手で携帯電話カメラを持ってこれを操作しながらハンドルを手放し状態で運転しだした。ジレ・ジョンヌの着る黄色いチョッキを黒装束の上に羽織って覆面をした人たちが投石を開始した。車に音を立ててあたる投石に驚いたようで女性の運転手が携帯を操作し始めたばかりの様子なのだ。両手がこの操作のために塞がっている。ここからビディオ撮影が始まるのだがこれら黒装束の覆面者に混じって黄色いチョッキ(ジレ・ジョンヌ)運動の人々が顔を隠さずに映し出され得ているが、彼らが投石をしているとは思われない。投石が続いたその少し後になってから、助手席でフィルムを回していた上官と思われる警察が車の全面ボードにある赤い警報ボタンのスイッチを入れている。運転者の女性警報はこの投石で直に警報を鳴らさず、また鳴らすタイミングを失っていたようだが、それは助手席には上官がいたからでその指示なりを待っていたのだろう。
仏アカデミー会員フィンケルローに反ユダヤ主義的な罵倒 ジレ・ジョンヌのデモで
(パリ=飛田正夫 /パリ時dimanche 17 février 2019 18:45)哲学者で仏アカデミー会員でもあるアラン・フィンケルロー(Alain Finkielkraut)が17日午後にパリ西部のモンパルナス駅近くをデモ行進していた黄色いチョッキ(ジレ・ジョンヌ)にモンパルナス大通り146番地とカンパーニュ・プレミエール(Campagne Première)通りとの交差点で出会って、ジレ・ジョンヌからは「テルアビブに帰れ」とか「汚い糞ったれイスラエル人」、「我々を挑発する為にここに来たのだ」などと罵倒が幾重にも浴びせられた。ソーシャル・ビディオで報道されている。一昨日にもパリ第13区の市庁舎前の郵便箱の上に描かれたシモーヌ・ヴェーユさんの似顔絵の上に鍵十字を描いたことで反ユダヤ主義が問題化されていた。同様に、今回のフィンケルロー事件も反ユダヤ主義的行動としてメディアや右派政治家は問題にしたがっているようである。
2019年2月17日日曜日
民族や移民の統合を嫌う仏の「ライシテ法」否定が 「鍵十字落書き事件」や高齢者収容施設「暴力事件」の引き金
(パリ=飛田正夫 /パリ時dimanche 17 février 2019 06:55)●フランスでは何故「ライシテ法」が重要かというと、異民族のつまり「移民の社会的統合」をフランスはやっていない、やらないことにしたからなのです。それがフランスに於けるライシテ法の基本であったからだと見ています。フランスは平等な国なので統合は可笑しいのですね。ですからフランスは当然のことですが、初めから移民や異民族の「社会的統合を実現する」必要がないと考えているのだと思います。むしろフランス共和国は積極的に「異民族の社会的統合」を嫌い捨てて来たのだと思います。勿論、今でも日本の社会学者などにもそうは見てない人もいるし、マクロンの様にフランス共和国の「ライシテ法」を変更し移民統合に切り替えようと考えている政治家がいるのも確かです。●今回、シモーヌ・ヴェイユさんの似顔絵落書き事件というユダヤ人冒涜事件が起きたのは余りにも唐突で、何故これが起きたのかを考える時に今の現実社会との脈絡が繋がらないところがあって、その説明・解釈に戸惑ってしまうわけです。それで、人種的な民族的な或いは個人の宗教の相違を尊厳する共和国の「ライシテ法」がフランスでは特に重要な意味をもっていてそれが揺らいでいると。この「落書き事件」はそういう所に起源があって、それが今に政治的な利用価値が見いだされて起きた、むしろ起こされた事件ではなかったのかと考えてみたのです。
2019年2月16日土曜日
フランスの高齢者施設エパァドで 98歳の女性に蹴ったり踏んだりの看護士の暴行がビデオに
(パリ=飛田正夫 /パリ時vendredi 15 février 2019 16:55)フランスのパリ南近郊のアルクゥーユにある身体の弱い高齢者施設エパァド(Ehpad)で、98歳の女性が57歳の看護士に蹴ったり踏んだりの暴行の現場がビデオに撮られていたことで、施設の高齢者への不適当な暴力の事実が露わになっている。男性はセーヌ・マルヌ県にあるレジダンス(ADEF Résidences )に10年来務めていた。管轄のクレテール裁判所に出頭したが現場ビディオを見せられるまではこの事実をそんなことはないと否定していた。録画ビィデオは婦人の子供たちが不振がって彼女の部屋に隠しカメラを仕掛けていたもの。その映像にはビンタがあり、足蹴りや髪の毛を引っ張たり、黙れ、お前は売女婆だとかの罵倒される場面も映っている。この婦人の隣室の高齢者はこの事件に対して自分たちも同様な仕打ちがあったとは今の所は言ってないという。●身体の不自由な高齢者を住まわせて看護するエパァド(Ehpad)は、今後の高齢化社会を考える時に現在の体制では、人間としての尊厳を保証できないと考えられる。非常な危険な状態になっていることが分かる。あまりの酷さにまた人的看護の不十分な対処に居たたまれずに2017年にエパァドの看護婦を辞めたマチルドさんは「私はユニホームを返した」(J'ai rendu mon uniforme)という本を書いた。エパァドでは、2016年には728000人の中の6900人を受け入れてフランス国内に散在する施設に振り分けている。この施設の問題には人員不足があり、同じく看護士の数は4つある施設に対して1人でしかなく、看護婦は17人の高齢者平均年齢85歳に対して1人となっている。フランスでは施設の待遇の悪さがこの人員の欠如にあると見られている。
2019年2月15日金曜日
教皇庁仏大使のヴァンチュラ枢機卿 パリ市庁舎での性的暴力が告訴
(パリ=飛田正夫 /パリ時vendredi 15 février 2019 15:18)2009年以来イタリアのローマ教皇のフランス大使として政治的関係並びにフランスの司教とのパイプ役を務めていたヴァンチュラ(Ventura)枢機卿が1月17日にパリ市庁舎で開催された祝賀会で来賓として出席していたが、この接待に当たった30台の青年の体に触ることをやめないので、被害者の青年はパリ市の上司に申し出ていた。アンヌ・イダルゴ市長が24日に告訴しパリ検事の調査が27日に開始されていたもの。15日の仏紙が一斉に報道した。ヴァンチュラは75000ユーロ(約100万円相当)の罰金と5年の禁固刑の可能性があるが、ヴァンチュラ枢機卿の役職上彼を裁くことが免責されることになりそうだという。年齢は現在74歳とのことで拘禁中に死亡するかもしれないし、牢獄で枢機卿の性癖が改まるとは思われない。ローマ教皇フランソワはどのように彼に対処するのであろうか。
マクロンの側近ベナラの金庫箱 仏首相護衛官チョクリが持ち去った人物 リベラション紙が暴露
(パリ=飛田正夫 /パリ時vendredi 15 février 2019 10:47)●フランスの左派系新聞リベラション紙は2月14日、チョクリ・ワクリムという人物がベナラの家宅捜査が始まる前に連絡を受けベナラの家にあった金庫箱を持ち去った人物でベナラの友人だと暴露した。チャックリはこのリベラション紙の指摘を否定している。●先週2月初めのインターネット新聞メディア・パートの暴露では、ロシアのプーチンの要人で大富豪のイスカンダデル・マクドモドヴ(Iskander Makhmoudov)と仏安全警備保障会社との間の護衛契約を、まだ仏大統領側近を解任されてなかったアレクサンドル・ベナラが中間交渉に入って行ったことが分かりこれが大問題になっていた。これが暴露されたのは、この録音テープを入手した「メデアパート」も情報提供者の名前は警察側の要請でも明かしてない。テープの中味はベナラの友人でベナラをエリゼ大統領官邸に就職斡旋した元マクロンのマルシェ(LREM)党員ヴァンサン・クラス(Vincent Crase)警部とベナラ自身との会話となっている。パリ市内のアレクサンドル・ベナラの妻のマリー・エロディ・ポワトー(Marie-Elodie Poitout)さん宅でなされた。何者かによって仕掛けられた盗聴器に録音されていたテープの中にこの、チョクリ・ワクリム(Chokri Wakrim)という人物がロシア大富豪との契約事件に関係していたことがわかった。このチョクリ・ワクリムはベナラの友人でマクロンの仏首相官邸護衛官であった。しかしチョクリは先週2月9日にひそかに解任されていた。
2019年2月14日木曜日
今回は機会あって、ヒトラーやゴーンの救済と地獄守に付いて少し考えて見ました
(パリ=飛田正夫 /パリ時jeudi 14 février 2019 05:20)問題はこの「許して救う」という大問題なのですが、「許して救われる」のであるならばそれに越したことはないのです。ですから仏法では小さな罪ならば許して改心させることはあるというわけです。しかしこれはその人に改心や懺悔の心がまだある場合なのです。もしもその人に改心も懺悔も、心の底から反省し後悔の念を起こす事の無い場合にはこの「許す」という行為では、この人を救う事にはならないのだと思います。例えばヒトラーの場合は彼に自分のしたユダヤ人などへの大虐殺に本当に後悔の念があったのかということです。●例えが卑近な事になりますが、いま日本で刑務所に入っているルノーの前会長ゴーンは、フランスのベルサイユ宮殿で結婚式をやってその資金をメセナから供出させていたことが先週に暴露されました。さらに60周年を祝う彼の私的な祝事でも会社の多額の金を使っていたこともわかった。そういう人がいて自分のした罪を絶対に反省せずに悔いることがなく、どこまでも強情に意地でも自分は悪いことは何一つしていなく正しいのだと正義を主張しているわけです。●こういう地獄の底に生きながらにして大転落して落ちている人というのは、実は牢獄などに入って無くても沢山いるのですが、こういう人には反省や改心の心は求め難いのです。私の問題は、そういうヒトラーや(例が少し悪いのですが)ゴーンのような後悔の念の無い人間をどのようにして救えるのか?キリスト教の教えではそれが出来るのか?という事なのです。●どっちみち、この様な人もあの世で天国に行ったり、または地獄に堕ちたりするのであろうから、現実の世界では死を以て一応は彼の罪は終わって「許される」べき救いがあるのだと考えることが、結局はヒトラーやゴーンさんをまた例に取って可哀そうなのですが、こういった悔いることを知らない大悪人の人たちに、悪の正当化を許してしまっていると思えるのです。●この点で、キリスト教などの「許し」がここでは逆機能してしまって、「慈悲魔」になっているわけです。「慈悲魔」というのは偽って許しの言葉を与えて反ってその人を地獄に留める地獄守(じごくもり)の事をいうのです。そういう優しい言葉を吐く恐ろしい地獄守の人があちこちにいるということです。大悪人を救えないから彼らをいつまでも牢獄に繋ぎ留めるわけです。キリスト教やその他の宗教倫理の無力さを感じるわけです。
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