2019年2月18日月曜日

仏アカデミー会員フィンケルローに反ユダヤ主義的な罵倒 ジレ・ジョンヌのデモで 

(パリ=飛田正夫 /パリ時‎dimanche ‎17 ‎février ‎2019 18:45)哲学者で仏アカデミー会員でもあるアラン・フィンケルロー(Alain Finkielkraut)が17日午後にパリ西部のモンパルナス駅近くをデモ行進していた黄色いチョッキ(ジレ・ジョンヌ)にモンパルナス大通り146番地とカンパーニュ・プレミエール(Campagne Première)通りとの交差点で出会って、ジレ・ジョンヌからは「テルアビブに帰れ」とか「汚い糞ったれイスラエル人」、「我々を挑発する為にここに来たのだ」などと罵倒が幾重にも浴びせられた。ソーシャル・ビディオで報道されている。一昨日にもパリ第13区の市庁舎前の郵便箱の上に描かれたシモーヌ・ヴェーユさんの似顔絵の上に鍵十字を描いたことで反ユダヤ主義が問題化されていた。同様に、今回のフィンケルロー事件も反ユダヤ主義的行動としてメディアや右派政治家は問題にしたがっているようである。

昨日の16日は第14回目の3か月間に渡る黄色いチョッキ運動のデモが全国各地の大都市で繰り広げられていたが、今回初めての日曜デモが黄色いチョッキ運動によって行われていた最中の出来事であった。黄色いチョッキ運動は幅広い層の人々を集めていて彼ら全部を指して反ユダヤ主義だとは言う事はできない。

昨日来の黄色いチョッキ運動デモの今までとの違いの特徴は、危険な機動隊のゴム弾や手榴弾でこれまで怪我をしたことで人権団体や欧州議会からもフランス政府が指をさされていることもあってか、機動隊や警察の危険は武器の使用が控えられていたことであった。その為に警察とデモ隊との大きな衝突とこれまでにしばしば起きたゴム弾で目を失ったり手榴弾で腕を無くしたりした黄色いチョッキ側のメンバーに出なかったことだ。
【参考記事】
https://www.lejdd.fr/Societe/gilets-jaunes-alain-finkielkraut-injurie-et-siffle-en-marge-du-cortege-parisien-3858995
https://www.europe1.fr/societe/video-alain-finkielkraut-injurie-par-des-gilets-jaunes-3858992
https://www.bfmtv.com/mediaplayer/video/sale-sioniste-de-m-alain-finkielkraut-insulte-par-des-gilets-jaunes-a-paris-1140504.html

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