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2019年3月11日月曜日

ジレ・ジョンヌを機動隊が掻き回し暴力を引き起こし 非人権的な刑務所がイスラムテロの卵を孵化させる温床

(パリ=飛田正夫/パリ時‎10 ‎mars ‎2019)フランスではイスラム教徒が刑務所で過激化する卵の孵化場になっているとする論議が起こっている。これは黄色いチョッキ(ジレ・ジョンヌ)を機動隊が掻きまわすことで暴力を引き起こす論議と重なって、フランス政府の刑務所施設の改善の手遅れがこのイスラム原理者の更なる過激化に関係していると見られている。そういう状況がイスラム原理主義の卵が孵化される温床を提供するのだとする見方がある。3月6日に起きたノルマンディー地方とロワール地方の間にあるアランソン・コンデ・シュール・サルト(d’Alençon-Condé-sur-Sarthe)刑務所を訪問した婦人は警察の介入時の流れ玉で射殺され、陶器制のナイフで二人の看守が負傷した事件が論議されている。犯人はミカエル・チィヨリ(Michaël Chiolo)27歳で多数の囚人と同居する牢獄でファナティックに過激化していったと見られている。危険なフィシュsを持つミカエルは隔離されてなく他への影響は考慮されてなかった。多くの点で獄舎での人権尊重が問題視されている。人権を損なう機動隊の手榴弾やフラッシュボールの介入がデモを挑発させるとフランスでは余り見慣れない視点でドイツの編集者は語っている。

 3月9日の第17回目の四カ月に渡って続く黄色いチョッキ(ジレ・ジョンヌ)のデモでは、国際社会からのフランス政府への批判が強まっていて今回は機動隊の激しい介入や挑発が無かったために、警察暴力による犠牲者もでなかった。デモ市民への警察暴力が多くの犠牲者を引き起こしていて、度重なる国際社会からの批判の中で仏政府の監獄や機動隊の使用態度がそこで働く看守たちにも疑問視されストが行われている(最終編集16:27:19)
【関連記事】
https://tobifrance.blogspot.com/2019/03/blog-post_6.html
仏法務大臣ニコラ・ベルべは 即座にテロリストの犯行説を宣言

【参考記事】
https://rmc.bfmtv.com/mediaplayer/video/michael-chiolo-vagabond-dangereux-et-manipulateur-devenu-detenu-radicalise-1144633.html
https://www.atlantico.fr/rdv/3567675/comment-le-cas-de-michael-chiolo-demontre-que-la-prison-est-toujours-un-incubateur-a-radicalises-alexandre-del-vall


https://france3-regions.francetvinfo.fr/bourgogne-franche-comte/detenus-radicalises-nous-avons-faire-fauves-il-faut-proteger-personnels-penitentiaires-1635124.html
https://www.lci.fr/police/en-direct-attaque-de-la-prison-de-conde-sur-sarthe-deux-gardes-a-vue-levees-michael-chiolo-toujours-hospitalise-2114631.html
https://www.atlantico.fr/rdv/3567675/comment-le-cas-de-michael-chiolo-demontre-que-la-prison-est-toujours-un-incubateur-a-radicalises-alexandre-del-valle

2019年3月9日土曜日

女性暴力反対貢献の「シモーヌ・ヴェーユ」賞創設はカモフラージュ マクロンは本当は国連非難の「仏警察暴力」を謝罪すべき

(パリ=飛田正夫 /パリ時‎8 ‎mars ‎2019)(20:52:45 最終編集22:55) 9日、女性への暴力反対に貢献した人に出す「シモーヌ・ヴェーユ」賞をマクロン仏大統領が創設し、カメルーン国のアイサ・デュマラ・ナガタンスー(Aissa Doumara Ngatansou)さんがその第一回目を受賞した。アイサさんは強制結婚や強姦された女性を支援する協会の中心者で20年以上不正の暴力と闘って来た人だという。この賞は第42回「国際婦人の日」を機会にマクロンが作ったことは言うまでもない。しかし、マクロンは一昨日、国連の人権委員会のミッシェル・バシュレ(Michelle Bachelet)高等諮問官から黄色いチョッキ(ジレ・ジョンヌ)運動への危険な武器を使用しての「警察暴力」の不正が人権違反だとして厳しく指摘されているのをまるで知らないふりでいる。カモフラージュする為に儲けた偽善の「シモーヌ・ヴェーユ」賞だとしたらなお更恥ずべきことであろう。

フランスの家庭内暴力で婦人が暴力の犠牲者になっている数の多い事はしばしば問題になっている。本当は、フランスは女性への暴力反対の優等生国なのではないということなのだ。その優等生でないフランスが出す賞というのが怪しいのである。そういう偽善をしているとフランス国内の女性への暴力やジレ・ジョンヌへの警察暴力が今後もますます増大することになりかねない。それが因果というものなのだが、それを知ろうとする人は勿論フランスにも少ないからなのだ。

2019年3月3日日曜日

黄色いチョッキ運動で機動隊の使う武器 爆発力TNT25グラムに相当の手榴弾「GLI F4」やフラッシュボールは人権違反

(パリ=飛田正夫 /パリ時‎dimanche ‎3 ‎mars ‎2019 11:04:00)黄色いチョッキ運動で毎回問題になる警察や機動隊の使う武器にはTNT爆弾25グラムに相当する爆発力のある手榴弾「GLI F4」やフラッシュボールがある。これらの武器をフランス市民に向けて投げ放っていて、今回の黄色いチョッキ運動デモでは片腕を失ったり、失明する人も続出しています。理由には武器が戦争用のもので非常に危険なものであることと使用する機動隊員なりが十分な訓練を受けてないということが指摘されているのです。フランスは2011年からこの手榴弾「GLI F4」を使っていて今ではヨーロッパでは只一つの使用国になったようです。近隣のドイツやイタリアではこれに代わり放水車などに切り替えてデモの逸脱暴力事件でも人身事故を避けながらそれ以上の効果をだしているようです。フランスはこの様な武器で人を負傷させることを目的にして脅威をデモ参加者に与えているようなところがあり、これを使うフランスは人権の国とは呼べなくなっています。フランスが海外でしている戦争をそのまま国内の市民を敵としてこの武器の使用をデモに持ち込んでいるようです。ジレ・ジョンヌのデモを抑圧するのに軍隊の機動性の高い四駆装甲車をシャンゼリゼ大通りに持ち込んだのもマクロンでした。


















ジレ・ジョンヌのデモの周辺で マルセイユで初の死亡者 警察が放った手榴弾が顔に

そう言えば手榴弾を顔に受けて死亡した人がいた。これは黄色いチョッキ運動の抗議デモが11月17日から開始されて、その土曜集会デモの第三回目に当たる12月1日のマルセイユ市で起こった事件だ。カヌヴィエール大通りの旧港近くの4階に住むアルジェリア人のジネブ・レドアネ(Zineb Redouane)さん80歳は、道路での警察が放つ催涙ガス弾で窓の扉を閉めようとして、手榴弾を顔に受けて病院に運ばれ翌日2日に集中看護室で死亡した。ジネブさんの部屋からは警察の手榴弾の破片が見つかっている。アルジェリアから駆け付けた娘さんに話したという証言では警察に狙われたと証言があった。今後、調査によって死亡の因果関係が明らかになるだろう。

第16回土曜デモは パリで青年の顔半分が吹っ飛ぶ 警察の武器暴力に欧州も呆れ顔

(パリ=飛田正夫 /パリ時‎samedi ‎2 ‎mars ‎2019 00:02)第16回目を迎えた黄色いチョッキ運動デモはパリの凱旋門近くのワグラム大通りで青年が機動隊の武器フラッシュボールで顔半分が吹っ飛ぶ事件が起きた。このLBDと呼ばれる危険なフラッシュボールのゴム弾の使用は人権団体や欧州議会から危険視されフランスでの使用禁止が要請されていた。すでにこのフラッシュボールや警察の使ってきた手榴弾で多くの人々が負傷している。フランス政府はこれを使わないとデモ隊との直接衝突になるとして、クリストフ・カスタニア内相もマクロンも使用支持を昨日も承認していた。警察の暴力こそが問題だということが既に明らかになっているわけだが、これを止めない政府やマクロンは自己権力擁護の為にか警察に自国の市民への暴力を薦めているようだ。警察を取り締まる警察が調査に入った模様。

2019年3月2日土曜日

第16回ジレ・ジョンヌは アンチ・システムの流れで デモは仏中産階級に拡大化

(パリ=飛田正夫 /パリ時‎samedi ‎2 ‎mars ‎201915:35)3月2日の土曜日は第16回目の連続デモがジレ・ジョンヌ運動(ジレ・ジョンヌ)の人々によってパリやフランスの大都市ボルドー・トールーズ・ナント・レンヌ・リール・マルセイユなどで繰り広げらている。一昨日マクロンが訪問して連続「大デバ」を開催したボルドーではジレ・ジョンヌ運動の婦人から、あなたはフランス人の庶民のことがわからない。ジレ・ジョンヌ運動の家庭で招待するから食事にくるとよい。などと揶揄された。その反動なのか今回の第16回デモでは、アンチ・システムの流れの中で仏中産階級に参加者が拡大化しているとして大きな変化が凝結化されだしたという。

●それは一つにはどうしてジレ・ジョンヌ運動はフランス政府から廃止命令が出され、マクロンもジレ・ジョンヌの暴力デモに参加する者は同罪と見なすというフランス憲法のデモ・表現の自由を脅かす反民主主義的なロシアや中国並みの発言を平気でしたが、その直後にこの様な大規模な第16回デモが可能だったのかということだ。そこには既にマクロンの辞任を予見するデモの動きがあることからもわかるが、長い間続いた民主主義の代議制システムが破綻していることが指摘されている。

2019年2月27日水曜日

マクロンとネタニヤフが反シオニズムを反ユダヤ主義に含めることに同意

(パリ=飛田正夫 /パリ時 ‎mercredi ‎27 ‎février ‎2019 15:35)イスラエルの大統領が最近マクロンと会談したときに反シオニズムを反ユダヤ主義に含めることが既にはなされていたらしく、電話会談でイスラエルのネタニヤフ首相がマクロンと今回、話した時に、最近の2月16日の黄色いチョッキ(ジレ・ジョンヌ)運動デモの周辺で起きたサラフィストによるフィンケルロー罵倒事件やアルザスのユダヤ人墓地荒らしがあってヨーロッパの特にフランスでの反ユダヤ主義の動きが高まっていると見る解釈の中で、マクロンがネタニヤフに返答したのが、反シオニズムを反ユダヤ主義に含めることに同意する用意があるというもの。これに対しては最近、イスラエルの大統領が電話でフィンケルローと話しているらしく、これらの事をネタニヤフとの電話返答では理解を示してくれて感謝するとして、これを大統領が手紙でマクロンに書いているという。

2019年2月26日火曜日

パリ判事の内部通達が仏憲法の個人の自由侵害の恐れ 検事に黄色いチョッキデモ逮捕者の拘置長期化を指令

(パリ=飛田正夫‎/パリ時間‎mardi ‎26 ‎février ‎2019 13:20)新任の仏共和国パリ判事レミー・ヘイツ(Rémy Heitz)はパリ検事等に対して、黄色いチョッキ運動デモで検挙した者を出来るだけ長く様々な方法で拘置して、4ヵ月以上に渡って毎週土曜日に繰り広げられるデモに参加できなくするようにと内部通達をしていた。これが司法者組合のヴァンサン・シャルモィヨー(Vincent Charmoillaux)スポークスマンによって暴露された。パリ判事のしたことは、仏共和国が保証するデモの権利や個人の表現の自由を侵害する危険なものだとされ、仏国営放送ラジオ・フランス・アンフォなどが事件を重大視して報道している。 
前任者のサルコジ元大統領が任命したとされるフランソワ・モラン(François Molins )パリ判事を解任し、9月11日にマクロン仏大統領の庇護下でレミー・ヘイツ(Rémy Heitz)はパリ判事にニコラ・ベルべ法務大臣によって任命されていた。レミー・ヘイツ判事は黄色いチョッキ運動デモ者検挙に関するパリ検事への内部支持に関してコメントは無いとしている。

フランス人は例え1ユーロでも誰もが所得税を払うべきと仏国土連帯相

(パリ=飛田正夫 /日本時‎lundi ‎25 ‎février ‎2019 16:51)フランスは貧しい人が多くそれで黄色いチョッキ(ジレ・ジョンヌ)運動が毎週土曜日に抗議運動をやっている。既に11月17日から数えて第15回目の土曜集会デモをフランス全土で繰り広げている。その動きは月末には家計がゼロやマイナスになるような生計を営んでいる貧しい底辺の人だけでなく教師や自営業、これまで黄色いチョッキに協力的でないとされていた農業従事者にさえも支持者が広がっている。そういう中でフランスのジャクリーヌ・グーロー(Jacqueline Gourault)国土連帯大臣は例えどんな貧しい人でも象徴的に1ユーロ(約126円)でもフランス人は所得税を払うべきだと、昨日24日の「日曜新聞JDD」のインタビューで答えて論議になっている。彼女の考えはフランスでは税金を払っているのは中間層であるので、誰もが所得税を払うべきだという考えだ。現在フランス人で所得税を払っているのは43%で、約2家族に1人の割合だ。その他は所得が少ないことで控除されている。フランスには失業者は600百万近くいる。そういう中で国民が過敏になっている税制の問題だけに、しかも政府はヨーロッパで最大の税金国フランスの税金を下げようとしている事もあって、今回の国土相の発言は政府エドワー・フィリップ(Edouard Philippe)仏首相には大変なショックらしく、そんなことはまだ決まっていないと火消し役にまわっている。貧しい人たちから狩り集めればそれは大金になるだろう。しかし、この1ユーロというのは黄色いチョッキ運動の人々には非常に大事な金であることを政治家はまだ理解していないようだ。

2019年2月19日火曜日

仏共和国広場でライシテ法を遵守する集会 マクロンとの闘い フィンケルロー罵倒の反ユダヤ主義事件で

(パリ=飛田正夫 /パリ時 ‎mardi ‎19 ‎février ‎2019 11:25)今日の夕刻にパリの共和国広場でライシテ法を遵守する集会が行われることが昨日決まった。 これは今、フランスにおける反ユダヤ主義が騒がれているが、問題はそれを誰が望み誰が何の為に推し進めようと画策しているのかとうことがある。ライシテ法の崩壊の兆しはないと思いますが、それを望み期待しているのにマクロン政府がある。●黄色いチョッキ(ジレ・ジョンヌ)運動のデモは現在の代議制を嫌い、このライシテ法に基づく直接民主儀実現への思いが奥にあるのだと思います。それを突き崩そうとする動きがあるのは仏政府の統合化政策なのであって、このライシテ法を守る為に多くのフランスの庶民がマクロンに抗議していることにもなるわけだ。マクロン政府は、最近の一連の反ユダヤ主義的な事件を引き合いに出しながら、仏共和国の人権の一つでもある「デモ権」の廃止論まで政府はだしてきていて、来週に予定されている黄色いチョッキの第15回目のデモを阻止しようとして、議会で法制化しようとしている。

今夜、パリ共和国広場で反ユダヤ主義集会 サラフィストのフィンケルロー罵倒で

(パリ=飛田正夫 /パリ時‎mardi ‎19 ‎février ‎2019 09:18)非常に大事な事件だとして、14回目の黄色いチョッキ(ジレ・ジョンヌ)運動のデモの周辺で、モンパルナスの自宅付近で哲学者でアカデミー会員であるフィンケルローがイスラエル人だとして罵倒されたが。この事件だけではなく最近はあちこちで反ユダヤ主義の行為が起こっているとカスタニア内相の発言などもあって、仏政府を初めとしてこの動きを問題にしているようです。今夜パリの共和国広場を中心に19時頃から、標的にされボイコットされる危険性のあるマリー・ル・ペン以外の各政党は、社会党の呼びかけもあってこの反ユダヤ主義の抗議集会に集まる事に決まりました。●これには「服従しないフランス」( La France insoumise )のメランション議長も参加すると報道されています。しかし、身の危険が心配されていて参加の場所は今のところは極秘になっています。フィンケルロー自身はテレビに出演し事件の事情を話していて、フィンケルローを罵しった男性はイスラム原理主義のサラフィストだということを語っています。フィンケルロー自身はこれを告訴しないと言明しています。しかしこの事件を反ユダヤ主義協会のクリフ(crif)などが強烈に騒いでいて告訴する構えのようです。マクロンは今夜の共和国広場での集会には参加せずに、明日crifで講演するそうです。

2019年2月18日月曜日

リヨンで警察の防弾車に飛び掛かる黒装束は何者だったのか?黄色いチョッキなのか?

(パリ=飛田正夫 /パリ時‎lundi ‎18 ‎février ‎2019 09:20)専門家の分析が必要なところだが、一見して警察側の挑発と役者によるやらせがあったようにも考えられる。何も知らなかったのか?女性警察の運転手は両手で携帯電話カメラを持ってこれを操作しながらハンドルを手放し状態で運転しだした。ジレ・ジョンヌの着る黄色いチョッキを黒装束の上に羽織って覆面をした人たちが投石を開始した。車に音を立ててあたる投石に驚いたようで女性の運転手が携帯を操作し始めたばかりの様子なのだ。両手がこの操作のために塞がっている。ここからビディオ撮影が始まるのだがこれら黒装束の覆面者に混じって黄色いチョッキ(ジレ・ジョンヌ)運動の人々が顔を隠さずに映し出され得ているが、彼らが投石をしているとは思われない。投石が続いたその少し後になってから、助手席でフィルムを回していた上官と思われる警察が車の全面ボードにある赤い警報ボタンのスイッチを入れている。運転者の女性警報はこの投石で直に警報を鳴らさず、また鳴らすタイミングを失っていたようだが、それは助手席には上官がいたからでその指示なりを待っていたのだろう。

仏アカデミー会員フィンケルローに反ユダヤ主義的な罵倒 ジレ・ジョンヌのデモで 

(パリ=飛田正夫 /パリ時‎dimanche ‎17 ‎février ‎2019 18:45)哲学者で仏アカデミー会員でもあるアラン・フィンケルロー(Alain Finkielkraut)が17日午後にパリ西部のモンパルナス駅近くをデモ行進していた黄色いチョッキ(ジレ・ジョンヌ)にモンパルナス大通り146番地とカンパーニュ・プレミエール(Campagne Première)通りとの交差点で出会って、ジレ・ジョンヌからは「テルアビブに帰れ」とか「汚い糞ったれイスラエル人」、「我々を挑発する為にここに来たのだ」などと罵倒が幾重にも浴びせられた。ソーシャル・ビディオで報道されている。一昨日にもパリ第13区の市庁舎前の郵便箱の上に描かれたシモーヌ・ヴェーユさんの似顔絵の上に鍵十字を描いたことで反ユダヤ主義が問題化されていた。同様に、今回のフィンケルロー事件も反ユダヤ主義的行動としてメディアや右派政治家は問題にしたがっているようである。

2019年2月17日日曜日

民族や移民の統合を嫌う仏の「ライシテ法」否定が 「鍵十字落書き事件」や高齢者収容施設「暴力事件」の引き金

(パリ=飛田正夫 /パリ時‎dimanche ‎17 ‎février ‎2019 06:55)●フランスでは何故「ライシテ法」が重要かというと、異民族のつまり「移民の社会的統合」をフランスはやっていない、やらないことにしたからなのです。それがフランスに於けるライシテ法の基本であったからだと見ています。フランスは平等な国なので統合は可笑しいのですね。ですからフランスは当然のことですが、初めから移民や異民族の「社会的統合を実現する」必要がないと考えているのだと思います。むしろフランス共和国は積極的に「異民族の社会的統合」を嫌い捨てて来たのだと思います。勿論、今でも日本の社会学者などにもそうは見てない人もいるし、マクロンの様にフランス共和国の「ライシテ法」を変更し移民統合に切り替えようと考えている政治家がいるのも確かです。●今回、シモーヌ・ヴェイユさんの似顔絵落書き事件というユダヤ人冒涜事件が起きたのは余りにも唐突で、何故これが起きたのかを考える時に今の現実社会との脈絡が繋がらないところがあって、その説明・解釈に戸惑ってしまうわけです。それで、人種的な民族的な或いは個人の宗教の相違を尊厳する共和国の「ライシテ法」がフランスでは特に重要な意味をもっていてそれが揺らいでいると。この「落書き事件」はそういう所に起源があって、それが今に政治的な利用価値が見いだされて起きた、むしろ起こされた事件ではなかったのかと考えてみたのです。

2019年2月9日土曜日

黄色いチョッキ運動支援にイタリア副首相がフランスへ乗り込む

(パリ=飛田正夫 /パリ時‎samedi ‎9 ‎février ‎2019 10:18)イタリアの副首相で五つ星運動の指導者ルイギィ・ディ・マイオ(Luigi Di Maio)は2月5日にパリから南に70キロほどのフォンテンブローに近い小都市モンタルジー(Montargis)を訪れて、黄色いチョッキ(ジレ・ジョンヌ)運動の5月に予定されるヨーロッパ議会への出馬候補と2時間半近く会見した。これがフランスのマクロン政府に気に入らないようで国営官製メディアでは小さくしか伝えられていない。ルイギィ・ディ・マイオは仏-伊両国国民の国際的な視野の運動を考えているようだ。今夜はマクロンは安眠できないだろうとも話していたという。しかしながら、フランスの黄色いチョッキ運動デモの人々の中にはどのような政党や団体にも取り込みされないことを主張する人たちがいるわけで、この人々にはマクロンが安眠出来ないと同じ様にルイギィ・ディ・マイオのフランス訪問は納得がいかなかったようだ。●これが国家を超えた春のヨーロッパ議会選挙へ影響をもたらす闘いになると見ているが、同時にこれをストップさせるフランス政府の動きが活発化することは、9日の代13回目の黄色いチョッキ運動デモでの警察・機動隊側の動きが示すことだろう。

2019年1月31日木曜日

「メディアパート」の編集長がマドレーヌ菓子の町コメルシーに黄色いチョッキ運動を取材ルポ

けっこう長い現地ルポのディスカッションですが。黄色いチョッキ運動の現在とその発生、及び非組織化を主張し代表を選ばない意味が話されている。そこには現代社会の代議制の悪弊を回避することに敏感な庶民の感性の動きがあり、ここに新しい社会を形成する契機が生まれるかもしれない。そういう見えない所で闘う黄色いチョッキ運動の人々の動きをインターネット新聞の「メディアパート」が取材したことは非常に大事だと思います。先週の土曜日の第11回目の黄色いチョッキ運動デモにはフランスのミューズ県にあるマドレーヌ菓子で有名な小さな町コメルシーにフランス全国から代表がここに参加して論議するという快挙を行った。マクロンが自分の好きな人々だけを集めて話すというのではなく、また市長だけを集めてデバをやるのではなく、あらゆる階層の人々が論議をかわすという黄色いチョッキ運動の姿は直接民主主義を呼吸したものだが、その行方はニヵ月先のロワール河口の労働者の町サンラザールに引き継がれてゆく。個人的に嬉しかったのは、10年前ほど前に「週刊金曜日」の為に取材したフランソワ・ボネ編集長の姿と声が聞けたことである。

2019年1月27日日曜日

黄色いチョッキのシンボル、ロドリゲス氏が警察の狙い放つ手榴弾で右目を失明

(パリ=飛田正夫‎/パリ時間‎dimanche ‎27 ‎janvier ‎2019 05:00:30)26日フランスの全土で黄色いチョッキ運動の土曜集会デモが第11回目を数えて開催され、黄色いチョッキ運動のイルドフランス地方の主要な牽引者の一人であるジェローム・ロドリゲス(Jérôme Rodrigues)氏がパリのバスチーユ広場の集会デモで、16時30分頃に警察の狙い放った手榴弾LBD40 が原因で右目を失明したと今のところは見られている。ロドリゲス氏は自分のカメラでもって、警察の投下物で目を狙い撃たれる瞬間を撮影していて、これを病院から自分のインターネット・サイトに投稿してる。https://www.lci.fr/social/qui-est-jerome-rodrigues-le-gilet-jaune-blesse-a-l-oeil-place-de-la-bastille-en-plein-facebook-live-2111258.html

黄色いチョッキ運動の発起人の一人である口元にチックを持つので有名なエリック・ドゥルエ(Éric Drouet)氏はこの事件を重く見て、運動の同朋でもある穏健なデモを行っているロドリゲス氏を擁護している。目下警察を取り締まる警察(IGPN)が取り調べに入った。この警察・機動隊を指揮しているクリストフ・カスタニア内相の責任も問われている。

2019年1月22日火曜日

独仏軍事協定=誤魔化しの幻想 黄色いチョッキ運動が批判

(パリ=飛田正夫 /パリ時‎mardi ‎22 ‎janvier ‎2019 15:30)22日、フランスとドイツの中間にあるエックス・ラ・シャペルでメルケル独首相とマクロン仏大統領とが会談し、63年にアイゼンハワーとドゴールが取り決めた欧州の独仏軍事協定の見直しをやったみたいです。その内容は今のところはわかりませんが、この会談は今急いでやる必要はなく、それをしたのは欧州議会選挙を前にした演出で誤魔化しだとの批判が黄色いチョッキ運動側からヤジが浴びせられているようです。●フランスの国営体制ラジオではこの点は報道したがらないのです。欧州はこれまでのような独仏主導の決定は、ポーランドなど東欧諸国とイタリアの極右傾化の中で、また英国の欧州離脱も現実味を帯びてきて、欧州のまとまりが非常に不安定になっているようです。●この軍事協定の見直しはメルケル首相の政治的弱体化にともなう右への旋回もあるようですが、マクロンの欧州軍建設とは武器生産や販売での考え方が基本的に対立していて、今回の協定の内容はかなり狭まったものになっているのではないかと考えられる。●東欧・イタリアの主張が欧州全体の軍事協定では本当は大事なはずだが。これは弱化しつつある独仏体制をそのまま今もなお有効だとして見せる、やはり黄色いチョッキ運動の批判する、誤魔化しの幻想になった独仏優先協定で考えていると言えそうです。

2019年1月13日日曜日

カッスーが居なくて 機動隊の暴力標的はジレ・ジョンヌだったことが露わに

(パリ=飛田正夫 /パリ時‎dimanche ‎13 ‎janvier ‎2019 01:25)12日、黄色いチョッキ(ジレ・ジョンヌ)運動は昨年に引き続き第9回目の土曜デモをフランス各地で開催したが、今回は前回を超える盛り上がりを見せた。カッスーが姿を出さなかった為に、盾やコンボウを振り回し危険な手榴弾や催涙ガスを投げる警察の姿が浮き彫りにされてしまった。ジレ・ジョンヌを政府警察暴力の標的となっていたことが今回は実に明快に露呈された。これまでのデモではカッスーと呼ばれる破壊・略奪集団がジレ・ジョンヌのデモに混入していて警察は彼らを取り締まるという名目でこの黄色いチョッキ(ジレ・ジョンヌ)運動を制止しようとしてきている。しかしカッスーが姿を出さなかった今回は、カッスーがいない民主デモに対して放水車やフラッシュボール、ヨーロッパでは許されていない手榴弾を使用している。これは古代闘技場に放たれた猛獣群が無防備な市民達を追い回している姿に見えた。パリの海抜70メートルほどの小高い丘の上に立つ凱旋門の周囲を黄色いチョッキの人々はぐるぐると近代兵器の武器を構えた機動隊に追い回されていた。しかし機動隊の使う手榴弾でもって既に海外県のデモなどでも死者や片腕を無くした事件が起きていて、そのデモ参加者への使用が問題視されていた。カスタニア内相の考えはこの手榴弾よりも危険でないものを購入すると発言したが、現在まだ有るストックを使い果たした後だと、全く驚かされる返答をしている。そこには市民の安全を守るためにまたデモを安全に進行させるために機動隊が沿道に立つのだという基本的な人権の思想が全然感じられないわけだ。黄色いチョッキ(ジレ・ジョンヌ)運動側ではマクロンの辞任を迫っていてこれが達成されるまでこの土曜集会デモは続けるというから、このような考えが政府にある限りきっと大きな事件が起きるだろう。