けっこう長い現地ルポのディスカッションですが。黄色いチョッキ運動の現在とその発生、及び非組織化を主張し代表を選ばない意味が話されている。そこには現代社会の代議制の悪弊を回避することに敏感な庶民の感性の動きがあり、ここに新しい社会を形成する契機が生まれるかもしれない。そういう見えない所で闘う黄色いチョッキ運動の人々の動きをインターネット新聞の「メディアパート」が取材したことは非常に大事だと思います。先週の土曜日の第11回目の黄色いチョッキ運動デモにはフランスのミューズ県にあるマドレーヌ菓子で有名な小さな町コメルシーにフランス全国から代表がここに参加して論議するという快挙を行った。マクロンが自分の好きな人々だけを集めて話すというのではなく、また市長だけを集めてデバをやるのではなく、あらゆる階層の人々が論議をかわすという黄色いチョッキ運動の姿は直接民主主義を呼吸したものだが、その行方はニヵ月先のロワール河口の労働者の町サンラザールに引き継がれてゆく。個人的に嬉しかったのは、10年前ほど前に「週刊金曜日」の為に取材したフランソワ・ボネ編集長の姿と声が聞けたことである。
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