(パリ=飛田正夫/パリ時12 mars 19)アルジェリアのアブデラジィ・ブーフテリカ(Abdelaziz Bouteflika 82歳)大統領は11日夕刻に第5選をもぎ取ることを諦める宣言をした。同時に現在の大統領任期が4月28日で終了するがその延期の日時は示さずに宣言した。つまりブーフテリカの第5選はないが、4月18日に大統領選挙もないことになる。ブーフテリカは二週間に渡る医療検査でスイスの病院に入院中だったが、小型専用ジェット機で10日にアルジェリアに戻って来た。アルジェリアでは2月22日以来ブーフテリカの1999年以来の大統領連続第5選に反対する抗議デモが渦巻いている。これに肩透かしを食らわせようとするブーフテリカの作戦なのだろう。このままブーフテリカの第4選任期が延長されて、今度は無期限に続く大統領独裁になるのではないかと心配する意見も可能性としては論じられていたが、これに対してブーフテリカは2019年末までには後継者を決める選挙を行いそこには自分は出馬しないが、それまでは大統領を続けると発言した。市民の反応は今の所はこのブーフテリカの手中に堕ちてデモが静まってきたという。
2019年3月12日火曜日
2019年3月9日土曜日
女性暴力反対貢献の「シモーヌ・ヴェーユ」賞創設はカモフラージュ マクロンは本当は国連非難の「仏警察暴力」を謝罪すべき
(パリ=飛田正夫 /パリ時8 mars 2019)(20:52:45 最終編集22:55) 9日、女性への暴力反対に貢献した人に出す「シモーヌ・ヴェーユ」賞をマクロン仏大統領が創設し、カメルーン国のアイサ・デュマラ・ナガタンスー(Aissa Doumara Ngatansou)さんがその第一回目を受賞した。アイサさんは強制結婚や強姦された女性を支援する協会の中心者で20年以上不正の暴力と闘って来た人だという。この賞は第42回「国際婦人の日」を機会にマクロンが作ったことは言うまでもない。しかし、マクロンは一昨日、国連の人権委員会のミッシェル・バシュレ(Michelle Bachelet)高等諮問官から黄色いチョッキ(ジレ・ジョンヌ)運動への危険な武器を使用しての「警察暴力」の不正が人権違反だとして厳しく指摘されているのをまるで知らないふりでいる。カモフラージュする為に儲けた偽善の「シモーヌ・ヴェーユ」賞だとしたらなお更恥ずべきことであろう。
フランスの家庭内暴力で婦人が暴力の犠牲者になっている数の多い事はしばしば問題になっている。本当は、フランスは女性への暴力反対の優等生国なのではないということなのだ。その優等生でないフランスが出す賞というのが怪しいのである。そういう偽善をしているとフランス国内の女性への暴力やジレ・ジョンヌへの警察暴力が今後もますます増大することになりかねない。それが因果というものなのだが、それを知ろうとする人は勿論フランスにも少ないからなのだ。
フランスの家庭内暴力で婦人が暴力の犠牲者になっている数の多い事はしばしば問題になっている。本当は、フランスは女性への暴力反対の優等生国なのではないということなのだ。その優等生でないフランスが出す賞というのが怪しいのである。そういう偽善をしているとフランス国内の女性への暴力やジレ・ジョンヌへの警察暴力が今後もますます増大することになりかねない。それが因果というものなのだが、それを知ろうとする人は勿論フランスにも少ないからなのだ。
2019年2月8日金曜日
空爆で、仏戦闘機ミラージュがチャドの大統領を擁護
(パリ=飛田正夫 /パリ時 vendredi 8 février 2019 08:05)チャド北東部をリビア側から略奪兵入植者集団が重装備で侵入してきた。これをフランス・チャド連合部隊がこれ等がチャド国内を不安定にさせるものとして先週末から攻撃していた。フランスは、チャドのイデリス・デエビィ(Idriss Déby)大統領の権力を擁護する為に仏軍戦闘機ミラージュ(Mirage 2000)を先頭に2月5,6日に新たな空爆を行った。●このことが反勢力武力連合(UFR)側から国際法を犯すもので不正なものだと仏軍の介入が批判されている。それは、チャドの反対勢力がチャド政府に抗議する権利を侵していることであって、内政干渉なのだと抗議している。●フランスの元帥は、仏軍のチャド軍支援はボコ・ハラム・イスラムテロとの戦いの一環として行ったもので、戦闘機ミラージュはチャドの首都ンジャメナから飛び立っていたことを6日に発表した。1990年のクーデタを支援したのはフランスで、それにより前政権のイセーヌ・アブレ(Hissène Habré)が転覆させられ現在のイデリス・デエビィ(Idriss Déby)が大統領になった。●7日の「日曜新聞」(JDD)などが報道している。●チャドには12月初めに現在二重三重に起訴状が出ているアレクサンドル・ベナラが使用権限のない外交官パスポートを悪用してビザ無しでフランスの経済人を引き連れてチャドの税関を通り抜け、しかもイデリス・デエビィ(Idriss Déby)大統領に会っていたことが暴露された。これはエマニュエル・マクロン仏大統領がチャドを訪問する一週間前の出来事であった。●エリゼ大統領官邸の番犬のような任務をしていて偽警察を演じ市民に暴力を振るったこのベナラは、マクロンとの関係が今もなお続いているようだ。このベナラはプーチン側近のロシアの大富豪家マルム・ドッフとロシアマフィア絡みで契約書に署名したことがわかっていて、これがベナラがまだマクロンの大統領官邸から追い出される前の出来事であることからマクロンが追い詰められている。これを暴露したのはインターネット新聞の「メディア・パート」である。
2019年1月24日木曜日
仏のアフリカ貨幣鋳造 アフリカの貧困を招いたフランスをディマイオ伊副首相が批判
(パリ=飛田正夫 /日本時jeudi 24 janvier 201903:55)21日、在パリのイタリア大使が仏外務省に呼ばれた。そこでは、フランスのアフリカの植民地政策が今も続いていて、フランスの貨幣をアフリカ14か国で造幣していて、これがアフリカを貧困にしていると話した。アフリカでの仏の植民地政策は終わってない。この様なフランスはヨーロッパは制裁しなければならないとルイジィ・ディマイオ伊副首相は話す。フランス外務省はこのような意見は受け入れられないものだと在仏イタリア大使に忠告した。30日のフランスの国際ニュース専門局のTV24などはこれを取り上げて、アフリカでフランスの造幣した貨幣が使用されていることが報道されている。特に2011年に英国を誘ってフランスのサルコジ元大統領が争ってカダフィ大佐のリビア国を空爆して国家のインフラストラクチャーを完全に破壊してしまったことで、このリビア危機が起こり、ここからアフリカ難民が地中海経由でイタリアに大量に集中的に押し寄せたことがフランスとイタリアとの今の緊張の原因になったのだと述べている。
2019年1月22日火曜日
イタリアのディマイオ 170人死亡の地中海遭難を前に、仏のアフリカ植民地政策が元凶だと批判
(パリ=飛田正夫 /パリ時mardi 22 janvier 2019 04:20)イタリアの5つ星運動(M5S)の指導者ルイジ・ディマイオ(Luigi Di Maio)審議会副議長はフランスは今もアフリカの植民地主義国であって、フランスの様にアフリカを貧困にさせ難民危機を深刻化させた総ての国に対して欧州は制裁をすべきだと訪問先の中部イタリアのアドリア海に面したアブルッツォ(Abruzzes)州で糾した。●ルイジ・ディマイオは、アフリカの10数か国でフランスは植民地用の独自のフラン紙幣を印刷し、その金を使ってフランスの公的負債に充当していると仏大統領マクロンを批判している。もしもフランスにアフリカの植民地が無かったならば世界で15番目の経済国にしかなっていない筈だと語った。●このことで21日に在パリのイタリア大使テレザ・カスタルドが仏外務省に呼ばれ、ルイジ・ディマイオのこの話しは受けれられないと言われたという。●すでにイタリアは内相のマテオ・サルヴィが黄色いチョッキ運動に支持声援の激励を出したばかりで、同時にマクロン仏大統領の政治姿勢がフランスの民衆から乖離していることを糾し、さっさと家に帰るほうが良いと宣言していた。先週末に地中海をモロッコからヨーロッパを目指した難民53人が死亡し、リビアから出港したゴムボートに乗った難民は117人が死亡していた。この悲劇では、イタリア海軍のヘリコプターが救助した3人しか生き残りはいなかった。●このことからイタリア政府にはアフリカ人が絶え間なくヨーロッパに向かって来るのは、フランスなどがアフリカを今も植民地化していて、難民再生産の元凶になっているとの認識があり、それが今回の170人の遭難事件を前にして厳しいフランス批判となった模様。イタリアは新政権になってから港を閉ざし難民受け入れを拒絶していて、人権団体のアクアリュス号の入港も禁止している。●5つ星運動の指導者ルイジ・ディマイオ審議会副議長の考えはアフリカ人の生活の場はアフリカであり地中海の海底であってはならないと言っている。2018年はヨーロッパに地中海経由で辿り着いたのは116959人で遭難して死亡した数は2297人となっている。2019年の1月最初の二週間で4449人がヨーロッパに来ていて、2018年の同期では2964人であった。
【参考記事】
https://www.huffpostmaghreb.com/entry/le-vice-president-du-conseil-italien-luigi-di-maio-attaque-la-france-et-sa-politique-colonialiste-en-afrique_mg_5c4595e6e4b027c3bbc35d8d
https://www.ouest-france.fr/societe/immigration/pres-de-120-migrants-portes-disparus-au-large-de-tripoli-6180630
https://www.valeursactuelles.com/politique/di-maio-impute-larrivee-de-migrants-la-france-qui-appauvrit-lafrique-103074
【参考記事】
https://www.huffpostmaghreb.com/entry/le-vice-president-du-conseil-italien-luigi-di-maio-attaque-la-france-et-sa-politique-colonialiste-en-afrique_mg_5c4595e6e4b027c3bbc35d8d
https://www.ouest-france.fr/societe/immigration/pres-de-120-migrants-portes-disparus-au-large-de-tripoli-6180630
https://www.valeursactuelles.com/politique/di-maio-impute-larrivee-de-migrants-la-france-qui-appauvrit-lafrique-103074
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