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2019年3月11日月曜日

ジレ・ジョンヌを機動隊が掻き回し暴力を引き起こし 非人権的な刑務所がイスラムテロの卵を孵化させる温床

(パリ=飛田正夫/パリ時‎10 ‎mars ‎2019)フランスではイスラム教徒が刑務所で過激化する卵の孵化場になっているとする論議が起こっている。これは黄色いチョッキ(ジレ・ジョンヌ)を機動隊が掻きまわすことで暴力を引き起こす論議と重なって、フランス政府の刑務所施設の改善の手遅れがこのイスラム原理者の更なる過激化に関係していると見られている。そういう状況がイスラム原理主義の卵が孵化される温床を提供するのだとする見方がある。3月6日に起きたノルマンディー地方とロワール地方の間にあるアランソン・コンデ・シュール・サルト(d’Alençon-Condé-sur-Sarthe)刑務所を訪問した婦人は警察の介入時の流れ玉で射殺され、陶器制のナイフで二人の看守が負傷した事件が論議されている。犯人はミカエル・チィヨリ(Michaël Chiolo)27歳で多数の囚人と同居する牢獄でファナティックに過激化していったと見られている。危険なフィシュsを持つミカエルは隔離されてなく他への影響は考慮されてなかった。多くの点で獄舎での人権尊重が問題視されている。人権を損なう機動隊の手榴弾やフラッシュボールの介入がデモを挑発させるとフランスでは余り見慣れない視点でドイツの編集者は語っている。

 3月9日の第17回目の四カ月に渡って続く黄色いチョッキ(ジレ・ジョンヌ)のデモでは、国際社会からのフランス政府への批判が強まっていて今回は機動隊の激しい介入や挑発が無かったために、警察暴力による犠牲者もでなかった。デモ市民への警察暴力が多くの犠牲者を引き起こしていて、度重なる国際社会からの批判の中で仏政府の監獄や機動隊の使用態度がそこで働く看守たちにも疑問視されストが行われている(最終編集16:27:19)
【関連記事】
https://tobifrance.blogspot.com/2019/03/blog-post_6.html
仏法務大臣ニコラ・ベルべは 即座にテロリストの犯行説を宣言

【参考記事】
https://rmc.bfmtv.com/mediaplayer/video/michael-chiolo-vagabond-dangereux-et-manipulateur-devenu-detenu-radicalise-1144633.html
https://www.atlantico.fr/rdv/3567675/comment-le-cas-de-michael-chiolo-demontre-que-la-prison-est-toujours-un-incubateur-a-radicalises-alexandre-del-vall


https://france3-regions.francetvinfo.fr/bourgogne-franche-comte/detenus-radicalises-nous-avons-faire-fauves-il-faut-proteger-personnels-penitentiaires-1635124.html
https://www.lci.fr/police/en-direct-attaque-de-la-prison-de-conde-sur-sarthe-deux-gardes-a-vue-levees-michael-chiolo-toujours-hospitalise-2114631.html
https://www.atlantico.fr/rdv/3567675/comment-le-cas-de-michael-chiolo-demontre-que-la-prison-est-toujours-un-incubateur-a-radicalises-alexandre-del-valle

2019年3月9日土曜日

女性暴力反対貢献の「シモーヌ・ヴェーユ」賞創設はカモフラージュ マクロンは本当は国連非難の「仏警察暴力」を謝罪すべき

(パリ=飛田正夫 /パリ時‎8 ‎mars ‎2019)(20:52:45 最終編集22:55) 9日、女性への暴力反対に貢献した人に出す「シモーヌ・ヴェーユ」賞をマクロン仏大統領が創設し、カメルーン国のアイサ・デュマラ・ナガタンスー(Aissa Doumara Ngatansou)さんがその第一回目を受賞した。アイサさんは強制結婚や強姦された女性を支援する協会の中心者で20年以上不正の暴力と闘って来た人だという。この賞は第42回「国際婦人の日」を機会にマクロンが作ったことは言うまでもない。しかし、マクロンは一昨日、国連の人権委員会のミッシェル・バシュレ(Michelle Bachelet)高等諮問官から黄色いチョッキ(ジレ・ジョンヌ)運動への危険な武器を使用しての「警察暴力」の不正が人権違反だとして厳しく指摘されているのをまるで知らないふりでいる。カモフラージュする為に儲けた偽善の「シモーヌ・ヴェーユ」賞だとしたらなお更恥ずべきことであろう。

フランスの家庭内暴力で婦人が暴力の犠牲者になっている数の多い事はしばしば問題になっている。本当は、フランスは女性への暴力反対の優等生国なのではないということなのだ。その優等生でないフランスが出す賞というのが怪しいのである。そういう偽善をしているとフランス国内の女性への暴力やジレ・ジョンヌへの警察暴力が今後もますます増大することになりかねない。それが因果というものなのだが、それを知ろうとする人は勿論フランスにも少ないからなのだ。

2019年3月6日水曜日

仏法務大臣ニコラ・ベルべは 即座にテロリストの犯行説を宣言

(パリ=飛田正夫 /パリ時 ‎6 ‎mars ‎2019‎)日18時40分頃にフランスのノルマンディーのカーンとルマンとの中間の町アランソン・コンデ(Alençon-Condé-sur-Sarthe))の刑務所で30年の重罪を食らって服役していたミカエル・チィヨリ(Michaël Chiolo)27歳は、刑務所内の家族訪問専用部屋で二人の刑務所職員を負傷させた。ミカエルは陶器製のナイフで襲いかかったとされている。ミカエルはピストルで撃たれてもっか入院中。妻も殺害されたが、機動隊は射殺を後悔しているらしい。駆けつけた法務大臣ニコラ・ベルべ(Nicole Belloubet)はこれは間違いなくテロリストによるものだと言って事件を重く見ている。しかしミカエルはテロの可能性を持つ「フィッシュS」に登録されていたが特別な監視はなされずに、この様な危険人物を他の囚人と一緒に放置して置いたことが問題視されている。

以前からフランスでは刑務所は飽和状態で狭い部屋に15人程も収容されていて、今はそれが7人程になったらしいがそれでも大変な過密状態で非人間的な状態だとして欧州や人権団体からも批判されてきた。フランス全国にある刑務所では職員はこの様なイスラム教徒の過激化した事件が起きるのは刑務所施設や職員の不足にあるとして、7日に全国的な抗議ストを行う事になったという。今回は5月27日の欧州議員選挙が目前に迫っているが、フランスでは選挙が近づくとこのようなイスラム教徒の過激化事件が必ずと言ってよいほど話題になるのは不思議なことでもある。(‎mercredi ‎6 ‎mars ‎2019 05:35 最終変更23:58)
【参考記事】
https://www.lci.fr/police/en-direct-attaque-de-deux-surveillants-au-couteau-le-detenu-radicalise-et-sa-compagne-interpelles-par-le-raid-2114631.html

2019年3月2日土曜日

ドイツの「躓き石」、日本の「踏み絵」には、「憎悪」や「怨念」を消す大追善供養こそが必要

(パリ=飛田正夫 /パリ時‎samedi ‎2 ‎mars ‎2019 02:55)ドイツの「躓き石」の初めの設定意図はユダヤ人連行迫害の記憶を鮮明に残そうというものだったと思います。記憶を覚醒し意識を新たにすること、それは非常に大事な事だと思います。ドイツの「躓き石」や、日本の「踏み絵」には、「憎悪」や「怨念」が表象化されていて、そこにある「憎悪」や「怨念」がもしも解消され得ずに昇華や鎮魂を待っているのであれば、それはどういう意味での記念碑に変質するのだろうか?と考えたのです。

●この「躓き石」に花束が添えられることがあるらしいのです。それによって生きている人もまた殺害された人々も救われるという事なのでしょう。また御指摘の侮辱され踏みつけられる扱いを受ける場合には、その反ユダヤ的な心情がその行為によって更に強化されその人自身の人間性を悪から悪へと墜とし込むということになるように思えるのです。安生として亡くなった人たちではなくて、不当に殺害されたのですからその魂なり正義を救うことは並大抵な事ではなさそうです。ましてや虐殺を執行した人たちは既にその大半がもういなくなっているとはいえ、ヒトラーをはじめとして彼らの救済は永遠にこのような所作では無しえないのではないかと考えたわけです。

●私の思ったのは、昔し釈尊の十大弟子の一人に神通第一の目連尊者というのがいて、その母親の青堤女(しょうだいにょ)は慳貪の罪によって餓鬼道に落ちていたことを彼の神通で見通すのです。炎の中で苦しんでいるその母親を救おうとして水を放ってあげるのですが、その水は反って油となって母親を苦しめるわけです。それで目連は師匠の釈尊の所に走り、質問するわけです。母親が落ちた紅蓮地獄というのは生前に出し惜しみをした。つまり人に法華経を教えなかった罪によるのだというのです。それで目連は法華経を唱えて母親を追善することによって、この地獄の炎が消えたという事なのです。つまり花束や手水を投げても本当に悪で苦しみ地獄に堕ちが人々は救われないという事だと思うのです。彼らの本当の追善は彼らのような悪を救える深い教えが必要だということでしょう。ユダヤ人虐殺においてもまた彼らを殺害したナチスの人々にも共に両者に於いて大きな追善供養が必要なのだと思えたのです。

【関連記事】

ドイツのネオナチが踏む「躓き石」或いは日本のキリスタン迫害の「踏み絵」の事

https://tobifrance.blogspot.com/2019/03/blog-post.html

【参考記事】
https://lphinfo.com/munich-des-plaques-commemoratives-individuelles-pour-les-victimes-de-la-shoah/
https://www.jds.fr/agenda/expositions/stolpersteine-comment-un-pave-de-moins-de-10-cm-est-il-devenu-le-plus-grand-memorial-des-victimes-du-nazisme-au-monde-139970_A
https://www.lemonde.fr/europe/article/2018/11/09/nuit-de-cristal-l-allemagne-se-souvient-des-pogroms-dans-un-climat-trouble_5381289_3214.html

ドイツのネオナチが踏む「躓き石」或いは日本のキリスタン迫害の「踏み絵」の事

(パリ=飛田正夫 /パリ時‎vendredi ‎1 ‎mars ‎2019 20:30)昨年の暮れだったか?何処かの新聞で、この歩道の敷石に挟まった真鍮のプレート「躓き石」の記事を私も見たような記憶があるのです。それで御指摘のような事を私も少し気に掛かっていたのです。つまり、足でこのプレート「躓き石」を誤って踏めば再度の冒涜(プロファナション)を犯すことになるということです。この件で幾つかのニュースを検索すると、そのためにミュンヘン市議会だけがこの「躓き石」を置くことには反対の決定をしていたが、3年来の研究の末に、この5月1日にはミュンヘン市は20個のプレート「躓き石」を初めて置くことを決定したようです。続いて秋には3000ほどのプレート「躓き石」を置く予定だそうです。他のドイツやヨーロッパに置かれているプレート「躓き石」は、既に今では77000個、22ヶ国に渡るということでした。これについてフランスのストラスブールでは展示会と講演があるようです。

2019年2月25日月曜日

ローマ教皇 聖職者のペドフィリア犯罪の絶対隠蔽禁止を宣言 批判の声多し

(パリ=飛田正夫 /パリ時 ‎dimanche ‎24 ‎février ‎2019 20:55)フランスでは2016年からリヨンの枢機卿フィリップ・バルバランが指導教区の聖職者のペドフィリア犯罪を隠してきたことが大問題になっていたが、このほどモンターバン裁判所は1982年から2009年にトールーズとリヨンの間の地方で少なくとも8人の青少年に性的危害を加えていたジャンマルク・デスペロン神父が6年の禁固刑が下された。今回ローマでは25日まで4日間にわたりフランソワ教皇を中心に開催されていたペドフィリア犯罪を裁く会議で、これからは教会がペドフィリアを隠蔽することを絶対に禁じることが決まったと宣言された。しかしこれではこれ迄の聖職者のペドフィリア犯罪を裁いたことにはならないとして具体的な犯行者への処置や被害者や家族の精神的苦悩救済の措置を何も講じてないことで教皇やカトリック教会の態度に偽りがあるとする批判が湧きあがっている。
【関連記事】
ドイツの教会でペドフィリアが発覚 3677人の青少年が聖職者の餌食にhttps://tobifrance.blogspot.com/2018/09/3677.html

アイルランドで ローマ教皇のペドフィリア謝罪訪問がボイコットhttps://tobifrance.blogspot.com/2018/08/blog-post_26.html

教皇の話は政治的・・・バルバラン枢機卿のペドフィリア隠しを小僧が辞任要求https://tobifrance.blogspot.com/2018/08/blog-post_23.html

2019年2月20日水曜日

欧州議会選挙への仏の右傾化を 反ユダヤ騒動で マクロンは回避できるのか?

(パリ=飛田正夫 /パリ時‎mardi ‎19 ‎février ‎2019 17:20)予想されたことだが、19日にアルザスのストラスブール北西5キロの郊外にあるカトゼンハイム(Quatzenheim)でユダヤ人墓地の墓石96基に青と黄色の鍵十字の落書で冒涜されたという報道があった。マクロンはこの事件を重視してフランス全体の連帯を呼び掛けている。今夜はパリの共和国広場では反ユダヤ主義抗議集会が開かれる。このところフランスでは11日はパリ第13区の市庁舎前の黄色い郵便箱に芸術家が描いたユダヤ人であるシモーヌ・ヴェーユの似顔絵に鍵十字の落書きがされたと騒いでいる。17日にはユダヤ人である哲学者のフィンケルローがモンパルナス大通りで黄色いチョッキ(ジレ・ジョンヌ)運動に混じってデモをしていたイスラム原理主義者のサラフィストから人種差別の暴言を受けたとして、テレビや政府が大騒ぎしている。テレビやラジオは国民の頭を沸騰させているのだが、はたしてこのような反ユダヤ主義の騒動で、ルペン支持が進むフランス国民の右傾化を欧州議会選挙で阻止できるのか?という疑問が起こる。それと共にその人種を手段として扱う危険というものが短絡的な怨念を焚きつける反応を利用しているようで、共和国のライシテの価値に照らして余り考慮されてないように思われる。

2019年2月13日水曜日

仏アルストムと独シエメンの鉄道部門での企業提携は独禁法に抵触 欧州委員会が拒否

(パリ=飛田正夫 /パリ時‎mercredi ‎13 ‎février ‎2019 08:05)フランスのアルストムとドイツのシエメンの鉄道部門での企業提携は独占禁止法に抵触し資本主義経済の自由競争を損ない、高速列車の運賃や警報装置システムの値上がりが予測される観点から欧州委員会はこの計画案に先週に拒絶の態度をしめしていた。フランスのブルーノ・メール経済相はこのことを12日に発表しこの欧州委員会の決定はヨーロッパだけのインパクトしか考えてないもので国際市場を想定してないもので、経済的政治的な誤りだと批判している。独-仏は最近の中国の鉄道部門での発展を鑑みて、鉄道のエアバス化を考えていたようだ。仏側は、この提携を可能にするために欧州委員会メンバーの所持する議決否認権を盾に、省庁次元での提携の可能性を模索するとしている。仏経済相は、来週この仏案に余り同調的でないドイツのピーター・アルトマイヤー(Peter Altmaier)国家書記官(メルケルのキリスト教民主同盟CDU) に会って話すといっている。11日のドイツ紙シュピーゲルや12日の仏経済紙レゼコー等が報じている。

2019年2月12日火曜日

プーチンの支配権力者2人とマクロンのベナラが取引3億円 「メデアパート」が暴露

(パリ=飛田正夫 /パリ時 ‎mardi ‎12 ‎février ‎2019 08:45)マクロン政府内でマクロンの私的ガードマンをやっていたアレクサンドル・ベナラがプーチン政権の支配権力者2人と、総額3億円に登る警備保障会社ヴェルーズ(Velours)との仲介交渉を担当し契約を結んでいたことをがインターネット新聞の「メディア・パート」によって再度暴露された。このことは、昨年5月1日事件以来のベナラ問題を糾す1月21日の「上院議員ベナラ法律諮問委員会」でも、「メデアパート」が プーチン政権の支配権力者イスカンディ・マクムドフ(Iskander Makhmudov)のことを一部明かしていたために、ベナラはこの事件を「上院法律諮問委員会」でも質問されていたのだが、全面的にそんなロシア人の名前は知らない。そんな契約に何の貢献もしていないとベナラは片手を挙げて嘘の証言をしないと宣誓しながらも、実は嘘をついていたことが明らかになった。●「メデアパート」は今回新たなプーチン側近のもう一人の大物で、ロシア首相の安全警備責任者でもありロシア警察隊の特警メンバーも経験していたチャックリ・ワクリム(Chokri Wakrim)がベナラを介して警備保障会社ヴェルーズ(Velours)と2017年12月に安全警備契約を結んでいることを暴いた。フランスの財政担当検事は、汚職容疑で調査に入ったと8日に話している。ベナラはこの契約の交渉には二三度、警部のヴァンサン・クラウスと共に参加していたことが、11日のテレビBFMに出演した元警察官で警備保障会社ヴェルーズ(Velours)社長ジャンモーリス・ベルナール(Jean-Maurice Bernard)の発言で証言されている。

2019年2月9日土曜日

黄色いチョッキ運動支援にイタリア副首相がフランスへ乗り込む

(パリ=飛田正夫 /パリ時‎samedi ‎9 ‎février ‎2019 10:18)イタリアの副首相で五つ星運動の指導者ルイギィ・ディ・マイオ(Luigi Di Maio)は2月5日にパリから南に70キロほどのフォンテンブローに近い小都市モンタルジー(Montargis)を訪れて、黄色いチョッキ(ジレ・ジョンヌ)運動の5月に予定されるヨーロッパ議会への出馬候補と2時間半近く会見した。これがフランスのマクロン政府に気に入らないようで国営官製メディアでは小さくしか伝えられていない。ルイギィ・ディ・マイオは仏-伊両国国民の国際的な視野の運動を考えているようだ。今夜はマクロンは安眠できないだろうとも話していたという。しかしながら、フランスの黄色いチョッキ運動デモの人々の中にはどのような政党や団体にも取り込みされないことを主張する人たちがいるわけで、この人々にはマクロンが安眠出来ないと同じ様にルイギィ・ディ・マイオのフランス訪問は納得がいかなかったようだ。●これが国家を超えた春のヨーロッパ議会選挙へ影響をもたらす闘いになると見ているが、同時にこれをストップさせるフランス政府の動きが活発化することは、9日の代13回目の黄色いチョッキ運動デモでの警察・機動隊側の動きが示すことだろう。

2019年2月2日土曜日

食べて良い病気のポーランド産牛肉がフランスで話題

(パリ=飛田正夫 /パリ時‎samedi ‎2 ‎février ‎2019 08:20)日本が欧州との間で食品の8割以上が税関を通らずに交易されることになったと発表されたが、今度は1日にはポーランドの病気にかかった牛の肉がフランスだけで800キロと一番多く国内に搬送されたと報道された。ヨーロッパ全体では10ヶ国がその対象になっているという。フランスでは南仏地方でラザーニュの挽肉に牛だけでなく馬肉を混入させていたし、狂牛病の肉も売られていたことがあったのであまり心配はしてないようだ。しかもこの病気にかかった牛肉を食べても問題ないとの報道まで出て来た。驚くべきことである。しまいには安全なフランス産のマークがついたのを買えばよいのだとの意見まで報道されて、ちょっと不思議に思える所があった。そうでなくともフランス政府管轄下の屠殺場での残忍な家畜の殺害現場が録画テープで流れ、これが問題になっている中で、今度はポーランド産の安い牛肉でも、かつ病気にかかって無くても売れなくなるだろう。ある意見では政府が大手スーパーに儲けさせるために商品の値上げを承認したことで、これに牛肉を便乗させるための策謀かとも疑われている。食べて問題ない病気の牛肉ならば、まずそれを初めに報道すべきなのだ。

【参考記事】
http://www.leparisien.fr/societe/sante/viande-avariee-de-pologne-au-moins-150-kg-ont-ete-vendus-en-france-01-02-2019-8002314.php

2019年1月26日土曜日

イタリアの大統領 独仏軍事協定を厳しく批判 イタリアと欧州を馬鹿にしたものだと

(パリ=飛田正夫 /パリ時‎samedi ‎26 ‎janvier ‎2019 08:57)フランスとドイツのマクロン大統領とメルケル首相はエックス・ラ・シャペルで会談し、63年にアイゼンハワーとドゴールが取り決めた欧州の独仏軍事協定の見直し協定を1月22日火曜日に行ったが、これはドイツとフランスの利益だけを考えたものだとイタリアの大統領ギィセップ・コンテ(Giuseppe Conte)は25日に厳しく批判した。マクロンとメルケルはイタリアや欧州全体のことを考えてないと言っている。独仏協定条項には仏独のいずれかが攻撃を受けた場合の相互支援保障がうたわれている。また両国による戦闘機や戦車の共同計画や、またこれらの武器の共同開発投資の意思が確認されている。さらにドイツを国連の常任委員国として承認することは優先すべき外交課題だとしていた。

ギリシャ議会 マケドニアの新国名「北マケドニア」を承認

(パリ=飛田正夫 /パリ時‎vendredi ‎25 ‎janvier ‎2019 18:50)25日ギリシャ議会はマケドニアの新しい国名「北マケドニア」を承認した。このことでバルカン半島の旧ユーゴスラビア領マケドニアは「北マケドニア」と改名して欧州議会の一員になり北大西洋条約機構(NATO)の一員に加盟する道が開けることになった。ギリシャの左派政権のチプラス首相はバルカン半島の新たな歴史的快挙だとして喜んでいる。極右派は裏切り行為だと反対票を投じた。300票の内で賛成は153票、反対が143票あった。

2019年1月24日木曜日

仏のアフリカ貨幣鋳造 アフリカの貧困を招いたフランスをディマイオ伊副首相が批判

(パリ=飛田正夫 /日本時‎jeudi ‎24 ‎janvier ‎201903:55)21日、在パリのイタリア大使が仏外務省に呼ばれた。そこでは、フランスのアフリカの植民地政策が今も続いていて、フランスの貨幣をアフリカ14か国で造幣していて、これがアフリカを貧困にしていると話した。アフリカでの仏の植民地政策は終わってない。この様なフランスはヨーロッパは制裁しなければならないとルイジィ・ディマイオ伊副首相は話す。フランス外務省はこのような意見は受け入れられないものだと在仏イタリア大使に忠告した。30日のフランスの国際ニュース専門局のTV24などはこれを取り上げて、アフリカでフランスの造幣した貨幣が使用されていることが報道されている。特に2011年に英国を誘ってフランスのサルコジ元大統領が争ってカダフィ大佐のリビア国を空爆して国家のインフラストラクチャーを完全に破壊してしまったことで、このリビア危機が起こり、ここからアフリカ難民が地中海経由でイタリアに大量に集中的に押し寄せたことがフランスとイタリアとの今の緊張の原因になったのだと述べている。

2019年1月22日火曜日

独仏軍事協定=誤魔化しの幻想 黄色いチョッキ運動が批判

(パリ=飛田正夫 /パリ時‎mardi ‎22 ‎janvier ‎2019 15:30)22日、フランスとドイツの中間にあるエックス・ラ・シャペルでメルケル独首相とマクロン仏大統領とが会談し、63年にアイゼンハワーとドゴールが取り決めた欧州の独仏軍事協定の見直しをやったみたいです。その内容は今のところはわかりませんが、この会談は今急いでやる必要はなく、それをしたのは欧州議会選挙を前にした演出で誤魔化しだとの批判が黄色いチョッキ運動側からヤジが浴びせられているようです。●フランスの国営体制ラジオではこの点は報道したがらないのです。欧州はこれまでのような独仏主導の決定は、ポーランドなど東欧諸国とイタリアの極右傾化の中で、また英国の欧州離脱も現実味を帯びてきて、欧州のまとまりが非常に不安定になっているようです。●この軍事協定の見直しはメルケル首相の政治的弱体化にともなう右への旋回もあるようですが、マクロンの欧州軍建設とは武器生産や販売での考え方が基本的に対立していて、今回の協定の内容はかなり狭まったものになっているのではないかと考えられる。●東欧・イタリアの主張が欧州全体の軍事協定では本当は大事なはずだが。これは弱化しつつある独仏体制をそのまま今もなお有効だとして見せる、やはり黄色いチョッキ運動の批判する、誤魔化しの幻想になった独仏優先協定で考えていると言えそうです。

イタリアのディマイオ 170人死亡の地中海遭難を前に、仏のアフリカ植民地政策が元凶だと批判

(パリ=飛田正夫 /パリ時‎mardi ‎22 ‎janvier ‎2019 04:20)イタリアの5つ星運動(M5S)の指導者ルイジ・ディマイオ(Luigi Di Maio)審議会副議長はフランスは今もアフリカの植民地主義国であって、フランスの様にアフリカを貧困にさせ難民危機を深刻化させた総ての国に対して欧州は制裁をすべきだと訪問先の中部イタリアのアドリア海に面したアブルッツォ(Abruzzes)州で糾した。●ルイジ・ディマイオは、アフリカの10数か国でフランスは植民地用の独自のフラン紙幣を印刷し、その金を使ってフランスの公的負債に充当していると仏大統領マクロンを批判している。もしもフランスにアフリカの植民地が無かったならば世界で15番目の経済国にしかなっていない筈だと語った。●このことで21日に在パリのイタリア大使テレザ・カスタルドが仏外務省に呼ばれ、ルイジ・ディマイオのこの話しは受けれられないと言われたという。●すでにイタリアは内相のマテオ・サルヴィが黄色いチョッキ運動に支持声援の激励を出したばかりで、同時にマクロン仏大統領の政治姿勢がフランスの民衆から乖離していることを糾し、さっさと家に帰るほうが良いと宣言していた。先週末に地中海をモロッコからヨーロッパを目指した難民53人が死亡し、リビアから出港したゴムボートに乗った難民は117人が死亡していた。この悲劇では、イタリア海軍のヘリコプターが救助した3人しか生き残りはいなかった。●このことからイタリア政府にはアフリカ人が絶え間なくヨーロッパに向かって来るのは、フランスなどがアフリカを今も植民地化していて、難民再生産の元凶になっているとの認識があり、それが今回の170人の遭難事件を前にして厳しいフランス批判となった模様。イタリアは新政権になってから港を閉ざし難民受け入れを拒絶していて、人権団体のアクアリュス号の入港も禁止している。●5つ星運動の指導者ルイジ・ディマイオ審議会副議長の考えはアフリカ人の生活の場はアフリカであり地中海の海底であってはならないと言っている。2018年はヨーロッパに地中海経由で辿り着いたのは116959人で遭難して死亡した数は2297人となっている。2019年の1月最初の二週間で4449人がヨーロッパに来ていて、2018年の同期では2964人であった。

【参考記事】
https://www.huffpostmaghreb.com/entry/le-vice-president-du-conseil-italien-luigi-di-maio-attaque-la-france-et-sa-politique-colonialiste-en-afrique_mg_5c4595e6e4b027c3bbc35d8d
https://www.ouest-france.fr/societe/immigration/pres-de-120-migrants-portes-disparus-au-large-de-tripoli-6180630
https://www.valeursactuelles.com/politique/di-maio-impute-larrivee-de-migrants-la-france-qui-appauvrit-lafrique-103074

2019年1月13日日曜日

カッスーが居なくて 機動隊の暴力標的はジレ・ジョンヌだったことが露わに

(パリ=飛田正夫 /パリ時‎dimanche ‎13 ‎janvier ‎2019 01:25)12日、黄色いチョッキ(ジレ・ジョンヌ)運動は昨年に引き続き第9回目の土曜デモをフランス各地で開催したが、今回は前回を超える盛り上がりを見せた。カッスーが姿を出さなかった為に、盾やコンボウを振り回し危険な手榴弾や催涙ガスを投げる警察の姿が浮き彫りにされてしまった。ジレ・ジョンヌを政府警察暴力の標的となっていたことが今回は実に明快に露呈された。これまでのデモではカッスーと呼ばれる破壊・略奪集団がジレ・ジョンヌのデモに混入していて警察は彼らを取り締まるという名目でこの黄色いチョッキ(ジレ・ジョンヌ)運動を制止しようとしてきている。しかしカッスーが姿を出さなかった今回は、カッスーがいない民主デモに対して放水車やフラッシュボール、ヨーロッパでは許されていない手榴弾を使用している。これは古代闘技場に放たれた猛獣群が無防備な市民達を追い回している姿に見えた。パリの海抜70メートルほどの小高い丘の上に立つ凱旋門の周囲を黄色いチョッキの人々はぐるぐると近代兵器の武器を構えた機動隊に追い回されていた。しかし機動隊の使う手榴弾でもって既に海外県のデモなどでも死者や片腕を無くした事件が起きていて、そのデモ参加者への使用が問題視されていた。カスタニア内相の考えはこの手榴弾よりも危険でないものを購入すると発言したが、現在まだ有るストックを使い果たした後だと、全く驚かされる返答をしている。そこには市民の安全を守るためにまたデモを安全に進行させるために機動隊が沿道に立つのだという基本的な人権の思想が全然感じられないわけだ。黄色いチョッキ(ジレ・ジョンヌ)運動側ではマクロンの辞任を迫っていてこれが達成されるまでこの土曜集会デモは続けるというから、このような考えが政府にある限りきっと大きな事件が起きるだろう。

2018年9月13日木曜日

ドイツの教会でペドフィリアが発覚 3677人の青少年が聖職者の餌食に

(パリ=飛田正夫 /日本時‎13/‎09/‎2018 08:20)ドイツの多くのメデアが、正式には9月25日に発表される調査結果を9月12日に暴露し発表した。これは1946年以来のドイツの教会で聖職者がペドフィリア犯罪で青少年を犯した犠牲者の数は少なくとも3677人を超えていたというものだ。これがこれまで隠されてきたのだという。調査の初期の1946年から2014年の間には犯行を行った聖職者の数は1670人で被害になったのは13歳以下の少年が殆どであったという。研究者によると教会はこれらの事件資料を隠蔽し事件の縮小化をはかったと言っている。しかも犯罪を犯した者が教会の監督者から罰や叱責を受けることは希であったとしている。その三分の一が罰を受けたとしてもそれは相対的に小さな罪に摩り替えられていた。またしばしばペドフィリアの罪名を隠して別の役職に転任するだけであったという。ドイツでは既に2017年にラチスボン(Ratisbonne)の少年聖歌隊が1945年から1992年までに547人のペドフィリア犯罪の犠牲者になっていたことが騒がれていた。

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ドイツの大聖堂で547人以上の聖歌隊の未成年者が性的暴力の被害 教皇の兄弟が担当した時代にも