(パリ=飛田正夫 /パリ時vendredi 15 février 2019 16:55)フランスのパリ南近郊のアルクゥーユにある身体の弱い高齢者施設エパァド(Ehpad)で、98歳の女性が57歳の看護士に蹴ったり踏んだりの暴行の現場がビデオに撮られていたことで、施設の高齢者への不適当な暴力の事実が露わになっている。男性はセーヌ・マルヌ県にあるレジダンス(ADEF Résidences )に10年来務めていた。管轄のクレテール裁判所に出頭したが現場ビディオを見せられるまではこの事実をそんなことはないと否定していた。録画ビィデオは婦人の子供たちが不振がって彼女の部屋に隠しカメラを仕掛けていたもの。その映像にはビンタがあり、足蹴りや髪の毛を引っ張たり、黙れ、お前は売女婆だとかの罵倒される場面も映っている。この婦人の隣室の高齢者はこの事件に対して自分たちも同様な仕打ちがあったとは今の所は言ってないという。●身体の不自由な高齢者を住まわせて看護するエパァド(Ehpad)は、今後の高齢化社会を考える時に現在の体制では、人間としての尊厳を保証できないと考えられる。非常な危険な状態になっていることが分かる。あまりの酷さにまた人的看護の不十分な対処に居たたまれずに2017年にエパァドの看護婦を辞めたマチルドさんは「私はユニホームを返した」(J'ai rendu mon uniforme)という本を書いた。エパァドでは、2016年には728000人の中の6900人を受け入れてフランス国内に散在する施設に振り分けている。この施設の問題には人員不足があり、同じく看護士の数は4つある施設に対して1人でしかなく、看護婦は17人の高齢者平均年齢85歳に対して1人となっている。フランスでは施設の待遇の悪さがこの人員の欠如にあると見られている。
【参考記事】
https://www.lemonde.fr/societe/article/2019/02/15/un-aide-soignant-soupconne-de-violences-sur-une-dame-de-98-ans-presente-au-tribunal-vendredi_5423730_3224.html
https://www.youtube.com/watch?v=vKXPbsDrc_c
https://www.youtube.com/watch?v=VP72NDp2QQo
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