(パリ=飛田正夫/日本時2019-04-24)外国人留学生の大学登録費用が大幅に引き上げ変更されたことが正式に21日に発表された。高等教育相によると欧州諸国以外の外国人の学部の登録費は2770ユーロ(約36万円相当)、マスターが3770ユーロ(約49万円相当)で欧州諸国から来る学生の10倍以上となっている。今回の変更では博士課程は除外されている。かってなかった今回の大きな変更は伝統的なフランスの外国人受け入れに逆流していることでも批判がある。これが社会の差別や貧富の格差を大きくするという研究者もいる。フランスは毎年留学生の四分の三に当たる50万人程の欧州諸国以外からの学生を受け入れて来た。それはしばしば旧植民地を含むフランス語圏の経済的に貧しい地域からの学生だ。今回の入学費の値上げでフランスに来て勉強が出来なくなる学生が出てくる。
これは教育の差別でもあり、大学の独立運営の立場からパリ-ナンテール、クレルモン-オーヴェルニュ、レンヌ-Ⅱ、エックス-マルセイユ、トールーズ-ジャン-ジョレス、リヨン-Ⅱ、アンジェ、カーン、ルマンの大学では、教育相の値上げ要請には追従しないと公式に発表している。メディアパートが報道した。
(キーワード 大学登録費,差別,外国人留学生,メディアパート)最終編集 15:41:30
【参考記事】
https://www.mediapart.fr/journal/france/220419/etudiants-etrangers-la-hausse-des-frais-d-inscription-officiellement-mise-en-place
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