2019年4月23日火曜日

スーダンの独裁者バジル辞任後も 軍隊が擁立 市民はどんな軍隊も信用できないとバシルの国外追放を要求

(パリ=飛田正夫/日本時‎2019-‎04-‎23)アフリカ大陸最大のスーダンの首都ハルツーム(Khartoum)では1989年6月30日のクーデタ以来30年間近いオマル・バシル(Omar el-Béchir)大統領の独裁政権が、12月以来の巨大な民衆の津波の如きアンチ・バシルの4月11日以来の街頭デモとそれを支援する軍隊によって陥落した。バジルは辞職はしたものの、現在はバシル支持派の軍隊が民衆側の即時市民暫定政権移行への主張に反対していて、この軍隊によってバシルは擁立されている。市民はバシルの国外追放を要求している。軍隊本部前に4月6日以来デモ抗議者を擁護する為のバリケードを築きキャンプを張って昼夜分かたず陣取っている。どんな軍隊の責任者ももう信じられないとして体制が倒壊するまではここを動かないと宣言している。アフリカ連合(AU)は軍隊が撤退しない場合には介入すると23日に発表した。


運動の創始者とされる女学生アラ・サラ(Alaa Salah)さんはアンチ・バシール運動の革命のイコンともいう存在で、昨夜フランスのテレビでも紹介され自分はそうではない。みんなと同じ一人なのですと控え目な応答をしている。
バシル大統領の国民会議(NCP)党の汚職が、12月19日にガソリンやパンの生活物資の値上げを政府が決めたことが引き金になってバジル政権批判が始まった。これ以来抗議者の60人が殺害され数百人が負傷。数千人が投獄されているという。バシルは2003年2月から始まったにダルフール(Darfour)のジェノサイド関与、戦争犯罪及び人権違反の容疑でオランダのライ国際司法裁判所(CPI)から訴えられ逮捕状が出ている。
キーワード: スーダン,ハルツーム,軍隊,アンチ・バシル,独裁者,ジェノサイド
最終編集 11:59:37
【参考記事】

https://www.france24.com/fr/20190419-soudan-manifestants-maintiennent-pression-pouvoir-civil-sitin-armee
https://www.liberation.fr/depeches/2019/04/22/soudan-les-manifestants-sommes-de-lever-les-barrages-sommet-africain-au-caire_1722710
http://www.rfi.fr/afrique/20190421-soudan-alaa-salah-icone-revolution-malgre-elle

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