（パリ＝飛田正夫 ／パリ時jeudi 10 janvier 2019 23:50）来春5月に予定されているヨーロパ議会選挙を前にイタリアの極右派系マテオ・サルヴィニ（Matteo Salvini ）副首相は、2ヵ月以上続くフランスの黄色いチョッキ運動を全面的に可能な限り支持すると7日ローマで公式に声明をだした。サルヴィニは、マクロンに出来るだけ早くさっさと大統領を辞めて家に帰るのが良い。それが暴力を避けることのできる唯一の条件だとも言っている。もう一人の副首相であるイタリアの5つ星運動の指導者ルイギィ・ディ・マチィオ（Luigi Di Maio）は、民意に違背しその支持を失ったマクロン大統領は民主主義には必要ないのだとして、フランスの黄色いチョッキ運動の人々への援助を提案し激励を惜しまない。このことはマクロンの金持ち擁護への政治批判であり、フランスの黄色いチョッキ運動の直接民主主義を求める動きを支持する表明で、マクロンを射落とす構えだが、マクロン自身はこれへの反応をまだ出していない。イタリアのフランスへの内政干渉という見方は仏政府内にはあるが、そうではなくて、まさにこれはヨーロッパ議会選挙の抱える課題そのものなのだという認識がBFMTVのジャーナリストの一部にもでてきている。欧州における市民の反権力の連帯の動きとしても注目すべきものがある。
【参考記事】
https://www.liberation.fr/planete/2019/01/10/italie-les-cinq-etoiles-veulent-les-gilets-jaunes-dans-leur-manche_1702156
https://www.leprogres.fr/france-monde/2019/01/09/comment-les-gilets-jaunes-fachent-la-france-et-l-italie
https://www.breizh-info.com/2019/01/08/109388/italie-matteo-salvini-apporte-son-soutien-aux-gilets-jaunes-et-dezingue-macron-video
https://francais.rt.com/france/57670-gilets-jaunes-soutenus-par-italie-paris-assure-pas-donner-lecons-rome-vraiment
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