(パリ=飛田正夫 /パリ時 lundi 14 janvier 2019 22:05)パリのシテ島の最高裁判所の地続きにあるパリ警視庁を使って2014年にカナダ人女性旅行者エミリーさんが集団強姦されたとする事件で今回二人のエリート警察官の再審裁判が14日から始まった。この事件は既に2016年に予審判事はエミリーさんの証言が不一致で偽証だとして、二人の警察への訴えを棄却、無罪放免に処していた。旅行者のエミリーさんは2014年の4月22日から23日にかけての夜に警視庁近くのセーヌ川対岸のアイリシュ・パブで飲んでいてこの二人のニコラとアントワンヌという警察と出会った。警視庁を夜中に彼女が見学することを警察が提案しているらしい。そこで強姦事件が起こったとして告訴していたもの。23日朝のエミリーさんの証言では4人の警察によってコンドームを着けて強姦されたと言っている。彼女の証言では警察が彼女に多量のアルコールを飲ませたのだと言っている。警察側は彼女の証言を否定していて合意があった上での行為だといっている。しかし警視庁の建物を使って深夜に女性を連れ込んでいることは常識外の事で誰もこれは納得しないだろう。当時の医療司法検査では彼女の下着に二人の犯人の指紋や、三人目の精子が検出されていた。しかし警視庁の司法警察官100人以上の精子検出ではこれに適合する者がなかったという。どちらかが嘘をついていることになるが今回の裁判は、彼女がフランス人でなくカナダ人であり事件がフランスでしかも権力側と個人のカナダ人外国人旅行者との間での問題であることが、一つの重大な裁判の観点としてあるだろう。現在、日本拘置の国籍をフランスやブラジル、レバノンに持つゴーン裁判も無関係ではないだろう。判決は2月1日に出るが二人の警察は20年の刑期を受ける可能性がある。
【参考記事】
http://www.lefigaro.fr/actualite-france/2019/01/13/01016-20190113ARTFIG00149-deux-policiers-juges-pour-le-viol-d-une-touriste-canadienne.php
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