2018年8月18日土曜日

ジェノヴァ高架橋の犠牲者39人の責任で欧州批判も 此土は常に不壊だと信じることの難しさ

(パリ=飛田正夫 /日本時‎18/‎08/‎2018 01/00)イタリアのジェノヴァで高架橋モランディ(Morandi)の最上部45メートルの中央部200メートルほどが14日11時40分頃に崩れ落ちたことで、39人近い犠牲者が出ている事件に関し目下捜査を進めているが、このほど反欧州主義のイタリア北部同盟極右派の内相マテオ・サルヴィニ副首相はこの事件のヨーロッパ議会の責任を問題視した。もしなんらかの関与があったのならばこのような高速道路の再建と学校の安全の為に出費を招く事態にはならなかった。欧州議会の強要する健康権や労働権など厳格な緊縮体制がなければこの様なことはなかったのだと主張している。16日、これに対しヨーロッパ審議会はイタリア政府に答え、ヨーロッパの欧州加盟国は各国のいンフラ整備開発などに政治的特化を決定することは自由であったと発言した。

犠牲者の39人の中にはイタリアのロックコンサートへ行く途中だった3人のトールーズ地方の19歳と20歳の青年と途中で乗り込んだニームの青年1人がいた。


テレビ情報によればフランスの青年の犠牲者は初めはピレネー山脈地方オキシタニの町の4人でイタリアへ出かけようとしたようです。ところが一人が都合が悪くなり3人で出かけることになった。途中のニームで別の27歳の青年が同乗したというのです。橋の落ちる10メートル手前で車が止まって助かった人など、全くこのようなカタストロフィーでは不思議なことがあるものです。この世の最後だと叫ぶ人もいれば、これもテレビ出演の婦人ですがジェノヴァは橋が落ちても以前として存在し続けると主張して見せる人もいた。此土は常に不壊だと信じることはこの様な場合には大変に困難になるようだ。そこには責任を他に押し付ける思想や姿勢がないからなのか、この婦人の発言は大事だと思える。

イタリアの為の高速道路公共事業体(la concession d'Autostrade per l'Italia)が1960年代に建設されたモランディ橋の保守を担当していて、これはベネトン一家の所有するアトランティア・グループ系列会社だ。イタリア審議会は、公共高速道路事業体がこの高速道路(A10 E80)にある有料橋を渡る総ての人の安全と橋の保守修復に責任を負う義務があったとは主張している。政府はこれに500万ユーロ(約6億5千万円)を準備しているが、グループ側は5億ユーロ(約650億円)を出すべきだと主張している。

16日夕刻に、政府は一年間に渡るこの事件だけでなく多岐にわたる戒厳令をだした。橋の下に住居がある630人ほどが立ち退きになっていて、正規の住居は12月末ごろまでには見つかるだろうと言われている。

【参考記事】
http://www.france24.com/fr/20180816-italie-genes-viaduc-morandi-salvini-maio-critiques-atlantia-ue-union-europeenne
https://www.youtube.com/watch?v=8nH9gxZJ73E
https://www.youtube.com/watch?v=lfRqylZRKYI
https://www.lemonde.fr/europe/article/2018/08/15/italie-genes-est-a-genoux-apres-l-effondrement-du-pont-morandi_5342544_3214.html






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